トランプ氏推薦の女性候補者、「神」のため避妊の違法化を公約に 米ミシガン州

避妊を禁止すれば「結婚まで待って、純潔を守る」人が増える

その後ヴォリス氏は避妊問題を取り上げ、もしミシガン州議員になったら違法化を支持するか、と尋ねた。「今の社会は少子化です。人口が減っているという問題を抱えています。もしこの国が真のプロライフだったら、こうした事態は避けられたはずです」とユーバンクス氏。もし避妊が採決にかけられれば、「私は間違いなく違法化を支持するでしょう」と主張した。また「後のことを気にしなくてもいいセックス」という考え方を激しく非難し、避妊を禁止すれば「結婚まで待って、純潔を守る」人が増えるだろう、と述べた。

ミシガン州での中絶禁止を公約にも掲げているユーバンクス氏のこうした発言は、トランプ前大統領の不安の種を増やすことになるかもしれない。任期中に反中絶派の判事を指名したことが、2024年大統領選挙で郊外女性有権者に悪影響を与えるのでは、と案じているのだ。

そんな懸念など頭にないヴォリス氏は、ユーバンクスのコメントを手放しで喜んでこう警告した。「マージョリー・テイラー・グリーン議員のような扱いを受けることになりますよ」

ユーバンクス氏もこれに賛同し――「頭がおかしいとレッテルを張られるでしょうね」――ジョージア州代表下院議員が議員仲間にネットで嫌がらせをして「過激なトランスジェンダー政策」に反対していることを例にあげ、同議員は自分にとって政治的ヒーローだと力説した。

インタビューはユーバンクス氏とヴォリス氏の左派バッシングで幕を閉じた。「彼らは政治的目的を果すために、集団暴力に訴えています」とユーバンクス氏。「それが理由で2020年夏には国中が炎に包まれました――すべては“聖人”ジョージ・フロイドのせいです」

「政治的に苦戦している」と感じた左派は「集団暴力に訴えてくるだろう」と注意を促した上で、ユーバンクス氏は州の権力を行使するという驚きの警告で締めくくった。「神の御心を通じ、政治的立場を行使することで法的権力が保守派の手に渡り、こうした革新的勢力を押しつぶすことになればと願っています」と彼女は言った。「私が死ねば、この国は共産主義国家になってしまうでしょう――私は本気ですよ」

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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