ヒップホップ・アーティスト、OZworldをキャラ化した日本発のNFT

「NiLDEX」は、NiLLANDのキャラクター図鑑であり、おもちゃ箱フォーマット。0.369ETHからのオークションで購入可能。

大企業や大御所ばかりがNFTに関わっている日本でも、新世代の中からNFTを通して音楽、カルチャーを発信するプロジェクトが出てきた。「リアルとバーチャルがリンクする仮想世界」をテーマにするNiLLANDが、沖縄出身のヒップホップ・アーティスト、OZworldをキャラ化したOZnil(オズニール)のNFTを、今年1月8日にオークション形式で販売したのだ。すでに第3弾まで発表されて、OZworld以外のアーティストのキャラまで登場している。OZworldとNiLLANDのガジュニルに話を聞いた。

【画像】「NiLLIFE」「NiLDEX」のコレクション

・OZworldといろいろな仲間のキャラクターがいる新しい遊び場

ーNiLLANDはどのような世界観と設定を考えたのですか?

OZworld 自分が今までやってきたこと、自分が今できることって何だろう?って考えてた時に、音楽はもうやってるし、他に何があるんだろう?ってなって。昔からフィギュアが好きだから、フィギュアを作りたいなと思った時に、オリジナルのキャラクターが欲しくなって。ガジュニルにソッコーで連絡をして、コンセプトを三つぐらい伝えたら、数日後にはしっかりしたコンセプトとキャラクターの形が返ってきて。「これ完璧です」って話になって。それで生まれたのがOZnilくんだったんですよ。

ガジュニル 最初は大きくNiLLANDを作ろうという出発点ではなく、OZさん(OZworld)のキャラクターを作ろうっていうシンプルで小さいところから始まったんです。ただ、せっかくやるんだったら、OZworldの名前にも「world=世界」って入ってるぐらいだから、もっと広い世界を一緒に作ろうよって言ったんです。スマブラ(『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』)みたいに、いろんなキャラクターがいる、そういう世界観でスタートしましたね。

OZworld 今後の展開を考えるとヒップホップに留まるつもりはないんですけど、初めにヒップホップをイメージした時に面白いなと思った部分があって。ヒップホップには「レペゼン」っていうのがあるし、派閥ではないけどクルーがありますよね。同じジャンルなんだけど、その中できれいに分かれてるのがヒップホップじゃないですか。めちゃくちゃコンセプトとしてマッチしたんですよ。NiLLANDの中では別にOZnilくんが一番人気じゃなくてもいいと思ってるんです。今後、WAVYnil、LEXnil、Bucksnilといろいろキャラクターが出てきた時に、このメンバーが人気になってくれて、NiLLANDの認知が全体的に上がってくれれば、結果的には一つディズニーランドのような遊び場を持つ感覚になるんです。ラッパーたちにしても、今までいろいろ自分のキャラクターを作ってきてるんですけど、そのキャラクターの応用の幅が、自分の作品のジャケットだけで使うとか、ブランドとのコラボだけで使うとかで止まってるんですよ。だけどこれを永続的に何かコンテンツとしてずっと持っておけるような形にできるんじゃないの?と思って。OZworldだけじゃなく、いろんな人たちのキャラクターを作ることができたら、NiLLANDを成長させることができると思ったんです。

ガジュニル NiLLANDはディズニーランドみたいなもので、OZさんがミッキーマウス的なポジションなんですよ。ディズニーの世界にトイ・ストーリーやシンデレラがあるみたいな感じで、どんどん仲間を増やしていきたいんです。ディズニーランドにはミッキーマウスがあるように、NiLLANDにはOZworldをキャラクター化したOZnilがあって。僕はキャラクターではなく、そこにいる「木」という設定なんですよ。沖縄にはガジュマルっていう木があるので、ガジュニルという名前なんです。

ー今年の1月8日に第1弾を発表して、2月12日に第2弾、2月26日に第3弾を発表しましたよね。

ガジュニル 第1弾の時は、国内でどれぐらい買う人がいるのか?っていうのが本当に未知で。OZさんを追ってるファンの若い人たちが、果たしてNFTを知ってるのか? その層に響くのか?という疑問があって。いきなり大々的にNFTを出しても全然売れませんでしたっていうのは、僕としても怖くて。ちょっとずつ段階を踏みたかったんです。まずはNFTを無料でプレゼントしてみたんですけど、割と集まったんですよね。「ウォレットを記入してください。そうしないと応募できませんよ」って、アンケートみたいなものを取ったら、実際に100人ぐらいがウォレットを記入して。これはいけるなと、僕の中でも確信に変わって。第1弾でまずはオークションという形で出してみて、大体の感触をつかんで、第2弾ではもうちょっと本格的に動いたイメージですね。欲しいと思ってる人には刺さってるというのは実感としてあります。


NiLLANDの「VirtualToyz」には、カテゴリーが2種類存在して、この「NiLDEX」は、NiLLANDのキャラクター図鑑であり、おもちゃ箱フォーマット。0.369ETHからのオークションで購入可能。第1弾のOZnil


第2弾のOZnil “TATAMI” Edition(左)とARInil(ARISAKのキャラクター)



第3弾のRUInil(右/Cyber Ruiのキャラクター)OZnil “EAGLE” Edition(中央)、DALUnil(左/Young Daluのキャラクター)


もう一つのカテゴリー「NiLLIFE」はNiLLANDのスタイル様式であり、上半身フォーマット。固定金額0.1ETHで購入可能。これはOZnil “TATAMI” Edition


ARInil “1st” Edition


DALUnil “ODAIBA” Edition


RUInil “GRAFFITI” Edition

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