ストリートウエアのシーンからアプローチする、コミュニティ主導のNFT

Adam Bomb Squadの生みの親 前列、右から4番目がボビー・ハンドレッズ



Web3.0時代のストリート・カルチャー

ーNFTプロジェクトを立ち上げるに当たって、どのようなコミュニティ作りを考えましたか?

ボビー コミュニティをベースにしてブランドを育てることについては、「This Is Not a T-shirt」という本で書いているよ。The Hundredsは2003年というWeb1.0、Web2.0の時代にスタートしたブランドなんだけど、常にスピリットはWeb3.0だった。だからごく自然なことだったんだよ。ほとんどのNFTプロジェクトは、本物のコミュニティをオーガナイズして動かす方法を模索しているんだけど、僕たちのコミュニティにはすでに人がたくさんいたからね。僕たちのモットーは常に「製品よりも人」なんだ。このブランドのミッション自体がコミュニティによって支えられているものだし、僕の目標はコミュニティに奉仕することに尽きるからね。個々の関係を築き、思いやりのある会話や新しいアイデアを出し合って、若いアーティストたちをサポートしていきたいとずっと思っているし、それが僕が一生を捧げてきた、ごくシンプルな目標になるから。

ーかつてのストリート・カルチャーと比べて、Web3.0時代のストリート・カルチャーは何が変わってくるでしょうか?

ボビー それについては、「What NFTs Can Learn from Streetwear」というタイトルのエッセイを書いているよ。この二つの世界はスゴく似通っているんだ。実際、NFTスペースがストリートウエアの歴史をじっくり調べたら、未来の予測は可能になるんじゃないかな。今は便乗したいヤツらがたくさんいるし、ゴミみたいなものもたくさんある時代だ。それでシステム全体が詰まっている感じはあるね。NFTの初期にBored Apes、Pudgy Penguins、Lazy Lionsといった、形容詞入りの動物の名前のプロジェクトが成功を経験していたように、かつてのストリートウエアではA Bathing Ape、Rare Panther、Pink Dolphinといった形容詞入りの動物の名前のブランドが成功した。そこから、誰もがストリートウエアを金儲けの手段として見るようになった。強引に入ってきたヤツら、海賊のような企業、本物ではないブランドがパイを奪い合うために飛び込んできたんだ。その後に続いたのは長い冬の時代だよ。お金がなくなれば、NFTでも同じことが起こると思う。それでも優秀な人たちは残るし、エコシステムは再生するものだから、それが繰り返されていくんだよ。ただ、今回大きく違うのは、非常にスピードアップしているという点だね。ストリートウエアや通常のファッションの世界で3~4カ月だったサイクルが、今ではもっと早くなっている。でもそれが仮想通貨の持つ特質なのだからしょうがないよ。

ーThe Hundredsでは、CryptoPunks、Bored Ape Yacht Club、Deadfellazといった人気NFTプロジェクトとコラボをやりましたが、どのような経緯で形になったのですか?

ボビー ほとんどのNFTプロジェクトは、ストリートウエアからインスピレーションを受けている。僕たちやSupremeといったブランドに敬意を払ってくれているのは、僕たちのブランドの構築のやり方だけでなく、ドロップシステムやハイプのやり方も参考にしているからなんだ。だから、ほとんどの人気NFTプロジェクトが、ストリートウエアのマーケットで名前を上げるために、僕たちに連絡を取ってくるんだ。


The Hundreds × Bored Ape Yacht Clubのコラボレーション


仮想通貨対応のハードウェアウォレットを製造するレジャー社とのコラボレーション

ーストリートウエアのシーンの中に同じような考えの持ち主はいますか?

ボビー 何人かNFTスペースに入った仲間がいるよ。ジェフ・ステイプルズ、ニッキー・ダイアモンズ、AMBUSH。藤原ヒロシ、エディソン・チャン、BAPE、それにティンカー・ハットフィールドといったレジェンドもいるね。ストリートウエアがNFTにすぐ飛びつかなかったことに驚いている人も多いんだけど、考えてみれば、僕たちはいつだってテクノロジーを受け入れるのに時間がかかっていたんだ。僕は他のデザイナーたちがウェブやSNSを始める5~10年前からブログを書いていたし、ウェブサイトやオンラインストアも持っていたから、そのことでからかわれたものだよ。ストリートウエアのカッコ良さの一つには、ストイックなところ、変わらない姿勢というのがある思う。ただ、世界が加速している今の時代、それは障害にもなりかねないんだ。今は2022年なんだから、目を覚まさなきゃ。

ーファッションとカルチャーを愛する人に何かアドバイスがあれば、聞かせてください。

ボビー 今メディアのヘッドラインを飾っているNFTのニュースには惑わされないように。何百万ドルもする漫画の動物とかFacebookのメタバースの話が騒がれる中、この水面化ではスゴく説得力を持ったことが起こっているんだ。今の時代、クリエイティビティとイノベーションは前例のないものになっている。おそらく僕たちは今とは全く違う場所に行き着くと思うんだ。だから僕はここで楽しんで遊んでいってほしいんだよね。

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