s-kenと高橋一(思い出野郎Aチーム)が語る、パンクを通過したダンスとレベルミュージック

左からs-ken、高橋一(photo by 上出優之利)

「あまりの格好良さに昏倒しました」という町田康のアルバムに寄せたコメントが物語っているように、s-ken&hot bombomsの32年ぶりとなる新作アルバム『P.O.BOX 496』は、ソリッドでエッジの効いたパンキッシュさと、自然と身体が動いて踊ってしまうアフロビートの両方を感じることのできる、挑戦的かつ根源的な作品である。

コロナ禍をきっかけにs-kenによって作詞作曲され制作されたという本作は、s-ken&hot bombomsのオリジナルメンバーである、s-kenVo)、窪田晴男(Gt)、小田原豊(Dr)、佐野篤(Ba)、矢代恒彦(Key)、ヤヒロトモヒロ(Per)、多田暁(Tp)に加え、ゲストミュージシャンとしてTigerCho)、中山うり(Cho)、エイミアンナブルナ(Cho)、矢元美沙樹(Sax)が参加。S-kenのルーツであるNYパンク、ニューオリンズR&B、レゲエ、スカ、ブーガルー、ルンバロック、アシッドジャズに加え、Pファンク、ダブ・ポエトリー、ヌーベルシャンソン、アフリカンビーツなど多様なサウンドがブレンドされた8曲を収録している。

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本作のリリースタイミングをきっかけに、マコイチこと思い出野郎Aチームの高橋一とs-kenとの対談を敢行した。聞けば2人は、この対談以前にもs-kenからの働きかけにより酒を酌み交わしているという。どちらもパンクとダンス、レベルミュージックなど共鳴する部分があまりにも多く、話は尽きることなく盛り上がっていった。70代のs-ken30代のマコイチだが、年齢の差をまったく感じさせない刺激的な対談となった。

Rolling Stone Japan 編集部

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