「ボン・ジョヴィとは素晴らしい時間を一緒に過ごしてきた」 故アレック・ジョン・サッチの言葉

1984年、日本で開催された「SUPER ROCK '84 IN JAPAN」のステージに立つボン・ジョヴィ。左からリッチー・サンボラ、ジョン・ボン・ジョヴィ、アレック・ジョン・サッチ(Photo by Koh Hasebe/Shinko Music/Getty Images)

ボン・ジョヴィのオリジナルメンバーで、ロックの殿堂入りも果たしたベーシストのアレック・ジョン・サッチが70歳でこの世を去った。バンドは現地時間5日にソーシャルメディアに声明を発表し、元ベーシストの訃報を告げた。死因は明らかにされなかった。

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「自分たちの大事な友アレック・ジョン・サッチの訃報を聞き、胸が張り裂ける思いです」

「彼は独創的でした。ボン・ジョヴィのオリジナルメンバーだったアレックは、バンド結成に欠かせない存在でした。正直、彼を通じてお互いに知り合ったようなものです――彼はティコ(・トーレス:Dr)の幼馴染で、演奏を観に来るようリッチー(・サンボラ:Gt)を誘ったのも彼でした」



これとは別に、キーボードのデヴィッド・ブライアンもこうツイートした。「心の友よ、安らかに眠れ……君と一緒にステージに立ち、人生を共にできて光栄だった。楽しかったよ」

サッチは1983年のセルフタイトルアルバムから1992年の『キープ・ザ・フェイス』まで、ボン・ジョヴィ初期のアルバム5作品でベースを担当。「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」や「ウォンテッド・デッド・オア・アライヴ」「禁じられた愛」「アイル・ビー・ゼア・フォー・ユー」などのヒット作で演奏した。1994年に脱退した後はヒュー・マクドナルドが代役を務めた。

バンドのツイートはさらにこう続く。「アレックはいつもワイルドで、人生を謳歌していました。今日そうした特別な時間を思い出すと、笑みとともに涙が浮かびます。彼の死を心からお悔やみ申し上げます」

サッチはボン・ジョヴィへの貢献を認められ、2018年に元バンドメンバーとともにロックの殿堂入りを果たした。

「何年も前にジョン・ボン・ジョヴィから電話があった。彼からバンドに入ってくれと言われた時、彼が真剣で、バンドの方向性についてはっきりビジョンを持っていることがすぐに分かった。そうしたビジョンの一員に加わることができてうれしい」と、授賞式のスピーチでサッチはこう述べた。

「彼らは最高の仲間だ。長いこと素晴らしい時間を一緒に過ごしてきた。彼らがいなかったら、受賞もなかっただろう。死ぬまで彼らが大好きだ。それはずっと変わらない」

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from Rolling Stone US


Translated by Akiko Kato

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