『ストレンジャー・シングス』シーズン4で人気再燃した名曲、歌詞に隠された意味とは?

『ストレンジャー・シングス』シーズン4 ©Netflix/Courtesy Everett Collection

Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4で、ケイト・ブッシュの1985年のヒット曲「神秘の丘/Running Up That Hill(A Deal With God)」が使用されたことで、同曲がリバイバル・ヒットしている。これを受け、ブッシュ本人がWEBで声明を発表。感謝を示した。

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「ファンタスティックでわくわくする『ストレンジャー・シングス』新シリーズの第1部が最近Netflixで配信されたというニュースをお聞きになられたかもしれませんが」と、ブッシュは公式サイトで声明を発表した。「シリーズには『神秘の丘』も登場します。ドラマの若いファンがまったく新しい息吹を吹き込んでくれました――私もドラマの大ファンです!」

さらに彼女はこう続けた。「おかげで「神秘の丘」は世界中でチャートインし、イギリスでは第8位にランクインしました。本当にもうエキサイティングです! 曲を応援してくださった皆さん、本当にありがとう」



ヴァラエティ誌によると、ブッシュはシーズン4以前からドラマシリーズのファンで、マックス・メイフィールド(セイディー・シンク)のシーンに「神秘の丘」を使用することについて、ドラマの音楽監督や楽曲の出版者と話し合っていたという。

「ケイト・ブッシュの歌詞は聞く人によって全く違う意味にも取ることができます」と、音楽監督のノラ・フェルダー氏はヴァラエティ誌に語った。「周りから孤立し、隔絶したマックスの痛みを前にしたとき、deal with god(神と折り合いをつける)という副題からはマックスの内なる信念が痛いほど伝わってきます。ありそうにもないことへの理解という奇跡を起こし、奇跡と救いの手を差し伸べることでしか、人生の前に立ちはだかる丘を乗り越えることはできないのだと」

「作品のライセンスに関して、ケイト・ブッシュはうるさいんです。なので必ず彼女に台本や脚本を送って、曲がどんなふうに使われるのかしっかり理解したうえで判断してもらうようにしています」と、ソニーミュージック・パブリッシングのウェンディ・クロウリー氏もコメントしている。

『ストレンジャー・シングス』シーズン4のPart.1は、2022年5月27日に配信された。「7月に残り(Part.2)が公開されるのを、私も固唾を飲んで待ちわびています」とブッシュも付け加えた。

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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