成田昭次、“あの頃”と今が交差したエモーショナルなBillboard Live TOKYO公演

成田昭次(Photo by Santin Aki)

シンガーソングライター、ギタリストとして活動する成田昭次が、2022年6月14日(火)6月15日(水)Billboard Live TOKYOにてワンマンライブ「⽝も歩けば棒に当たる」を両日とも1stステージ、2ndステージの2回に渡り開催した。このレポートでは、6月15日(水)20時開演の2ndステージの模様をお届けする。

1988年にロックバンド・男闘呼組のギター&ヴォーカルとしてデビュー以来数々の楽曲をリリースしてきた成田。この日6月15日はミニアルバム『犬も歩けば棒に当たる』をリリースしたとあって、新曲を含めてどんなライブとなるのか注目された。

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バンドは、成田昭次(Vo.Gt)、寺岡呼人(Ba)、青山英樹(Dr)、門馬由哉(Gt)、Devin Kinoshita(Key)の5人編成。ドラムから始まったオープニング曲は、男闘呼組の「Rollin’ In The Dark」。ハードなギターサウンドが、Billboard Live TOKYOの落ち着いたムードを打ち破るように広がっていく中、レスポールを弾きながらブルージーに歌う成田の声が空気を震わせる。間奏のソロ、エンディングのワウを使ったソロと、1曲の中で表情の異なるギターを弾いてみせた。オルガンの音色と重なるディストーション・サウンドが70年代ハードロックを思わせた「Bad Generation」をプレイすると、最初のMCでは「昨日から2日間、すごく良いライブができて、みなさんに感謝しています。こんな素敵な会場でライブができて光栄です。みなさん、ビューティフルです」と笑顔で客席に声をかけるファンサービス。

ミディアムテンポのロックンロール「やってるね」の後半でリズムがシャッフルに変化すると、バンドのメンバーたちが曲中で紹介され、次々とソロを披露。寺岡が「オンギター、成田昭次!」と紹介して成田がステージ前に乗り出し、長尺のソロを聴かせて観客をエキサイトさせた。MCでミニアルバム『犬も歩けば棒に当たる』について触れ、「まさに、何十年も歩いてきて、ようやくみなさんにたどり着くことができました。ありがとうございます!何十年も間があったんですけど、今回の作品は今のありのままの自分をさらけ出してます。そのサウンドとメッセージが伝わればいいかなと思っているので、是非聴いてください」との言葉から、アルバム収録曲「after rain」へ。ノスタルジックなサウンドに乗せて、長いキャリアの中での道のりを感じさせる歌詞をエモーショナルに歌い上げた。

Rolling Stone Japan 編集部

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