moonridersが持つ徹底的な民主主義性、鈴木慶一らと新アルバムを全曲語る

田家:FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」今月の特集は「moonriders」。今週はパート2。4月20日に発売になった11年振りのアルバム『It’s the moooonriders』の全曲紹介、後半をお送りしました。ゲストは鈴木慶一さん、佐藤優介さん、澤部渡さん。流れているのはこの番組の後テーマ、竹内まりやさんの「静かな伝説」です。



アルバムの資料にこんなコピーがありました。「日本の音楽史に揺るぎない足跡を残し、ロック、パンク、シティポップすべてを凌駕して46年、ここからはじまる老齢ロックの夜明け」。老齢ロックって言葉を初めて見ました。嫌でも人間は歳をとるわけで、どんな若者でもそういう日が来ます。

1986年。彼らは『DON’T TRUST OVER THIRTY』というアルバムを作って5年間休止しました。そして、1991年に5年振りに再活動したアルバムが、『最後の晩餐』。再結成のアルバムに『最後の晩餐』というタイトルつけた。このへんのアイロニカルな目も彼ららしいなと思います。その頃から老いとか、年齢を見ていたのではないかなというのも今日の話の中であらためて思ったことです。

ロックバンドが老人文化になるときが来る。ようやく自分たちの時代が来たと思っているのかもしれません。趣味に徹するアーティスト、例えば大滝詠一さんが趣味趣味ミュージックと言っていましたが、その何倍か輪をかけて趣味趣味なバンドがmoonridersじゃないでしょうか。過激老人実力派趣味バンドの道のりを来週から辿ってみようと思います。



<INFORMATION>

田家秀樹
1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。
https://takehideki.jimdo.com
https://takehideki.exblog.jp

「J-POP LEGEND FORUM」
月 21:00-22:00
音楽評論家・田家秀樹が日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出す1時間。
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Rolling Stone Japan 編集部

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