鈴木慶一自薦22曲で語るmoonriders、澤部渡や佐藤優介とともに46年の歴史を辿る

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田家:2年続けての発売になった30周年のアルバム。

鈴木:そうですね。このときは日比谷野音でライブをやったりしました。「Cool Dynamo, Right on」は「ダイナマイトとクールガイ」の続編なんですよ。続編として1つ作ってみようと。あと、サウンド的には今日バーズのTシャツを着てますけど、バーズのサウンドができたかな。「霧の8マイル」とか「So You Want to Be a Rock ’n’ Roll Star」とかああいうサウンド。もしくはバッファロー・スプリングフィールド。2本のギターイントロ。これが上手くできたかなといううれしさはありました。

田家:バーズとかはお2人はどんなふうに聴いてらっしゃる?

佐藤:それこそ慶一さんとかから教えてもらいました。いろいろな雑誌のインタビューとかで答えているバンドをチェックして聴いてみるというのが多かったですね。

田家:サイケデリックフォークロックみたいな。

佐藤:イントロ大好きですね。

鈴木:この頃、岡田くんはギターリフまで考えてきましたから、イントロは白井が考えたのか、岡田くんが考えたのかちょっと記憶が定かではない。

田家:この年は30周年ということもあったんでしょうが、ライブもいっぱいやってますね。北海道のライジングサンとか、四国のモンスターバッシュ、野外イベント。その中にご自分たちの野音フェスもあった。周りの評価とか、見られ方が変わってきたなという感じはありましたか。

鈴木:そうですね。要するにメジャーじゃなくてもレコードは出る。そして、宣伝をするときに昔からの付き合いのある方が呼んでくれる。そういったことが多々ありました。ということはレーベルを作って、このままやっていけるなと。売れ行き次第で次のアルバム資金にする(笑)。

田家:かしぶちさんがお書きになった「Serenade and Sarabande」の歌詞の“僕らのことをみんな知っているよね”って感じになっていた。

鈴木:それは宣言でしょうね。

田家:にも関わらずは変かな。やっぱりカルトな要素はちゃんとあるという。

鈴木:ありますねー。本当に。

田家:アルバムの後半2曲の「Vintage wine Spirits, and Roses」、「When This Grateful War is Ended」はそういう曲ですね。

鈴木:うん。このワインの曲はイーグルスの“1969年からスピリットはない”という歌詞にヒントを得ていますけども、イーグルスは私あまり聴かないですけどね(笑)。

田家:カルトって意識はそういう中でまだお持ちになっていたんですか?

鈴木:カルト的バンドとは21世紀に入ってから言われ出しましたね。

田家:お2人はどうですか?

澤部:すごく難しいところでカルトというよりはポップだなと思うんですよね。実は所謂カルトバンドとは思ってなかったです。

田家:それがmoonridersの幅の広さでもあり、メジャー感でもある。でも、当時のシーンではカルトに見えていた。

鈴木:タイトル『MOON OVER the ROSEBUD』っていうのがディッティーボップスっていう女性2人のグループがありまして、MOON OVER THE FREEWAYってタイトルだったんです。それをいただき、ROSEBUDはオーソン・ウェルズの映画からいただいて。市民ケーンですね。

田家:そういうところはやっぱりカルトかもしれないですね(笑)。20曲目です。2009年のアルバム『Tokyo7』から「6つの来し方行く末」。

Rolling Stone Japan 編集部

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