マハラージャンが語る、歌の中の世界を豊かにするための方法

ー「持たざる者」の後半のシンセソロは、どういうことを意識して作られているんですか?

本当は他の人に弾いてもらおうと思ったんですけど、時間がなくなっちゃって。次の日がミックスだったので、自分で弾くしかなくて徹夜でやりました。1人でどうにか成立させて、どうやったら格好よくなるか考えていたので必死でした。すごくいいのができたと思っています。

ーそして三部作のもう1曲が「比べてもしょうがない」です。三部作の中でも雰囲気の違う曲ですが、どういうモチーフで作った曲なんですか?

ドリーム・ポップというか、夜に聴いて気持ちよくなれるような曲が作りたかったんです。三部作を作るにあたって、ポケモンだと、ヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメみたいな感じで考えていて(笑)。とにかく3つ違う色にしたくて、最後にダンスチューンだよなって決めていたんです。



ー6曲目の「エルトン万次郎」。このタイトルは何なんですか(笑)?

これは、イマジンが大事な曲ですね。曲が最初にできてその後にタイトルをつけたんですけど、そのタイトル自体もメモ帳に残していたもので、なにか惹かれるものがあって。これは、エルトンと万次郎の間に隠されている何かがイマジンすることによって浮き上がるシステムなんですね。実は真面目な曲なんですけど、そういうシステムに気づいた人はハッとする曲ですね。

ー「貞☆子」の☆にはどういう意図があるんですか?

間に☆を入れることによって輝く=素敵になるというところですかね。

ーこの曲は「シブヤノオト」で生まれた曲ということで、通常とは違う制作方法だったと思うんですけど、制作されてみていかがですか?

僕は今の世を反映するものが作りたいと思っていて。「貞☆子」はNHK『シブヤノオト and more FES.』って番組のために作ったんですけど、テレビの中から観ている人に繋がりたい、テレビから出ていきたいぐらいの気持ちというところから、その想いを反映させた曲になりました。

ー川島明さん、土屋太鳳さん、ハマ・オカモトさん、大橋彩香さん、江崎文武さん、瀧野由美子さんと、メンバーが本当に豪華ですよね。ジャンルもいろいろな分野で活躍されている方が参加されていて。

今回のRecでは、ハマ・オカモトさん、澤村一平さんに演奏していただきましたが、そこに江崎文武さんが入ってくるのは普通だったら考えられないというか。あとギターで小川翔さんに入っていただいて、ケミカルなマジックが起きたなと思っています。

Rolling Stone Japan 編集部

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