BLACKPINK・ROSÉが語る、傷つきやすさが持つ力とBLACKPINKが家族である理由

BLACKPINKのROSÉ(2022年4月9日、韓国・ソウルにて撮影) Photograph by Peter Ash Lee for Rolling Stone

「(ROSÉという)強いペルソナが姿を現す時、普段の自分とはまったく違うキャラクターを出すことができるのは楽しいです」と、ROSÉは語る。

生まれてからいままで、ROSÉは異なるペルソナを使い分けてきた。ニュージーランドで韓国人の家庭に生まれたロザンヌ・チェヨン・パクは、幼少期の大半をオーストラリアで過ごした。彼女は、自身の幼少期を普通のティーンエイジャーとアイドルというふたつの顔を持つハンナ・モンタナ(訳注:マイリー・サイラス主演のドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』のヒロイン)になぞらえる。毎週日曜は、ほかの移民たちと一緒に韓国人の“チェヨン”として教会に通った。平日は、オーストラリア人の“ロザンヌ”として学校に行った。BLACKPINKというペルソナの裏側にいる女性について、ROSÉは次のように話す。「実際は、あまり活動的ではありません。とても静かな生活を送っています。母が家に来る……それぐらいですね」

ROSÉはいま、ごく一部の人しか知らない現実的な姿と世間のイメージを結びつけようとしている。そんなROSÉは、ギターも弾きこなし、ファンの間で「ゴールデンボイス」と絶賛される声を持つ高音が得意なシンガーであり、2021年にリリースされた「On The Ground」(ソロデビュー・シングルアルバム「R」からの先行リリース)によってK-POPソロアーティストとして初めて米ビルボードのGlobal 200とGlobal 200 Excl. U.S.の両チャートの1位を獲得した。「両方の世界を真ん中で結びつけようとしています」と、韓国の大手芸能事務所・YGエンターテインメントの本社にあるフォー専門のレストランでベトナム風チャーハンをおいしそうに頬ばりながら彼女は語る。「(ROSÉという)強いペルソナが姿を現す時——普段の自分とはまったく違うキャラクターを出すことができるのは楽しいです」

※先月、米ローリングストーン誌6月号の表紙をBLACKPINKが飾ったことを記念して、各メンバーをフィーチャーしたデジタルカバーストーリーを数日にわたって掲載した。日本版も米独占インタビューの完全翻訳版を収録した「Rolling Stone Japan vol.19」の発売を記念し、このデジタル版のインタビューを完全翻訳し紹介していく。

ーーパンデミックによって何もかもがストップしてしまった時は、どんな気分でしたか?

もう最悪でした。いままでの人生で、あんなに休んだことはありません。最悪の時期でした。一時は、体調を崩しました。ストレスが身体に影響を与えることってありますよね。帯状疱疹にかかってしまったんです。仕事もなく、何を目標に生きればいいかわからなくなっていた時期に帯状疱疹になってしまいました。ご覧の通り、私は仕事中毒ですから。この先2〜3カ月間のスケジュールが突然真っ白になってしまった事実を受け止めることができなかったんです。「パンデミックが収束する頃には、世間がBLACKPINKや私に興味を持たなくなっていたらどうしよう? そうなったら、私はどうやって残りの人生を生きればいいの?」と考えはじめました。どうしてあんなふうに思ったかはわかりません。思い返してみると、当時の私は物事を大げさに考えていた気がします。私って、どうしてこんなにドラマチックなのでしょう?

ーー空白の時間をどのように過ごしていたのですか?

空いた時間を使って、自分のことをもっとよく知ろうとしました。どうやったら自分と折り合いをつけることができるか? とか、静かな部屋でどうやって自分と向き合うか? とかです。これは、多くの人にも共感できることだと思います。当時の私は、外向的思考がかなり強かったので、自分の内面と向き合い、内向的な思考を身につけるには良いタイミングでした。内向的なペルソナは、自分でつくり上げたようなものです。人がたくさんいる広い部屋にいて、生まれて初めて家に帰りたいと思った時のことを覚えています。「ワオ、内向的な人ってこんな感じ?」と思いました。


米ローリングストーン誌の表紙を飾るBLACKPINKのROSÉ(2022年4月9日、韓国・ソウルにて撮影)
Photograph by Peter Ash Lee for Rolling Stone. Fashion direction by Alex Badia. Produced by Katt Kim at MOTHER. Set design by Minkyu Jeon. Styling by Minhee Park. Hair by Lee Seon Yeong. Makeup by Myungsun Lee. Nails by Eunkyoung Park. Jumpsuit by Mugler


Translated by Shoko Natori

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