ガンズ・アンド・ローゼズとAC/DC、最強ロックバンドの関係とカバーを振り返る

2016年のコーチェラ、ガンズ・アンド・ローゼズとアンガス・ヤングの共演(Photo by Frazer Harrison/Getty Images for Coachella)


今年11月5日・6日、さいたまスーパーアリーナで来日公演を行うことが発表されたガンズ・アンド・ローゼズ。彼らは初期の頃からAC/DCの曲を演奏してきたが、現在行われているツアーで初めて1980年の名曲「Back in Black」に挑戦している。この両者の関係を振り返ってみよう。

【画像を見る】ガンズ・アンド・ローゼズ、「世界で最も危険なバンド」のブレイク前夜(写真ギャラリー)

ガンズ・アンド・ローゼズは、6月4日のポルトガル・オエイラスで開催された2022年ワールドツアーのキックオフ公演で、AC/DCのディープカット「Walk All Over You」のカバーを披露した。その流れを受けて、同月7日にスペイン・セビリアにて、バンドの歴史上初めて「Back in Black」を演奏。そのときの模様を捉えた動画がYouTubeにアップされている

もともとガンズは、サンセットストリップのシーンに属していた活動初期から「Whole Lotta Rosie」を取り上げるなどAC/DCをカバーしてきた。2016年にコーチェラのヘッドライナーを務めた際も、AC/DCのギタリストであるアンガス・ヤングが壇上に加わり、「Whole Lotta Rosie」と「Riff Raff」を演奏している。また、2016年の「Rock or Bust」ツアーで、フロントマンのブライアン・ジョンソンが聴力の問題により離脱したときは、アクセル・ローズがAC/DCのフロントを一時的に務めてみせた

アクセルがAC/DCに残り、彼らと新しいアルバムを作るかもしれないという噂も一時は流れたが、ブライアンは最終的に聴覚の問題を克服し、2020年のアルバム『Power Up』で歌えるところまでこぎつけた。パンデミックが発生したとき、AC/DCはツアーを予定していた。「手始めに小さなショーをいくつかやったら面白いんじゃないか?と思ったんだ」。ジョンソンは2020年、ローリングストーン誌にそう語っている。「それが限界だった。(その会議を終えて)家に帰ったんだけど、その2日後にクソッタレが襲ってきたんだ。中国とヨーロッパで野火のように広がり始めた。ありえないことだと思ったよ」。

世界のコンサート産業が再始動している今、AC/DCのツアーについては音沙汰がない状態だが、ガンズのほうは大規模なツアーを始めたばかりだ。さらにガンズは新しいアルバムをレコーディングしているという話もあるが、「Absurd」のようないくつかの既発曲とEP『Hard Skool』のあと、新しい動きはまだ見せていない。

【動画を見る】ガンズ・アンド・ローゼズが演奏する「Back in Black」

From Rolling Stone US.




GUNS N’ ROSES JAPAN TOUR 2022
2022年11月5日(土)、6日(日)さいたまスーパーアリーナ
公演ウェブサイト:https://gunsnrosesjapantour.com/

Translated by Rolling Stone Japan

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