7位 「Heartbreak Hotel」
多くのアメリカ人が最初にエルヴィス・プレスリーの名前を覚えたのは、1956年初頭に「Heartbreak Hotel」がラジオから流れてきたときのことだった。それ以前のエルヴィスの活躍はローカルなものにすぎなかったが、新しく契約したRCAのテコ入れで、彼はこのHOT 100で7週連続1位を獲得することになる曲を録音したのだった。これを契機にエルヴィスはテレビにも出演するようになり、全国的なエルヴィス・ブームが巻き起こることになる。それはいろいろな意味で、今も続いていると言えるだろう。
6位 「Love Me Tender」
1956年のエルヴィス・プレスリーみたいな一年間を経験したエンターテイナーはそういるものではない。シングル曲は次々とチャート上を舞い上がり、どこへ行っても声の限りを尽くして叫ぶ少女の大群がつきまとい、親たちはエルヴィスが若者を堕落させていると確信していた。この年の最後のNo.1ソングが、ケン・ダービー作曲のバラード「Love Me Tender」である。同名映画の封切り直前に、彼は「エド・サリヴァン・ショー」でこの曲を演奏している。
5位 「Can’t Help Falling in Love」(邦題:好きにならずにいられない)
晩年のエルヴィスによるコンサートでは、「Can’t Help Falling in Love」のイントロが流れ出すと、ファンはまもなく終演であることを悟った。1961年のエルヴィス主演映画『ブルー・ハワイ』用に書かれた、この夢のような曲は、彼のカムバック後のショーで毎回ラストソングとして歌われた。スウィートな真実の愛の歌は、楽しい夜を締めくくるのにぴったりだった。この曲はボブ・ディランやU2など多くのアーティストにカバーされており、UB40によるバージョンは1993年に大ヒットしている。