小田和正、8年振りアルバム『early summer 2022』を朝妻一郎と紐解く



田家:アルバムの9曲目「会いに行く」。もうそのままですもんね(笑)。

朝妻:そうね(笑)。言葉をそのまま。

田家:みんなに会いたいというのが、そのまま言葉になっているみたいな。これはフジテレビの「めざましテレビ」のテーマで2008年の「今日も どこかで」以来、2回目だそうです。2回目のプレッシャー、期待されているプレッシャーを感じながら書いた。

朝妻:プレッシャーもあっただろうけど、結果はすごくいいし、番組の軽部さんも喜んでノッているのが画面越しでも伝わってきましたよね。

田家:何度も話に触れている朝妻さんが選ばれた5曲の中に1997年の「愛の歌」がありました。さっき話に出た1975年のオフコースのセルフカバー。

朝妻:英語版の「I’ll be coming home」の話ね。オフコースのときの「愛の歌」はちょっとおとなしすぎる。だけど、97年のものはオリジナルより元気な感じでとてもポップで僕は本当に大好きなんです。

田家:「愛の歌」の元の歌詞の中にも、〈永遠の命も名誉もいらない あなたに会えたことそれだけでいい 歩き慣れた道を今一人で行けば〉という歌詞があったり、やっぱりずっと変わらないものが流れているんですね。

朝妻:ただそのときの気持ちより今の気持ちの方が、個人の想いじゃなくて、もうちょっと高いところから世の中を見ている感じが僕はするんだよね。だから、小田くんが大きくなったのかなって感じがする。

田家:これも繋がりがテーマになっております。8年振りのアルバムが発売になりますが、今後の小田さんについてどんなふうに思われますか?

朝妻:ともかく少なくとも1枚か2枚はアルバムを絶対作ってほしいなと思うし、でも今回の福島のコンサートを観た感じでは全然心配ないと思う。

田家:例えば、体力的なことだとか。

朝妻:体力的にも全然。この3年間コンサートやってなくて大丈夫かなと思ったんだけど、走り回っていたし、最後まで歌いきったし、コンサート心配ないんだから次もアルバムを作ろうと思ってほしいなと切に希望するね。

田家:切に希望しましょう。ありがとうございました!

朝妻:どうも!


アルバム『early summer 2022』ジャケット写真

Rolling Stone Japan 編集部

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