新しい学校のリーダーズが語る、ライブでの成長、88risingでの経験、そして限界突破へ

新しい学校のリーダーズ(Photo by usamiryo)

その一糸乱れぬパフォーマンスからは、小さなスマホの画面からでも彼女たちの熱気と真剣さが伝わってくる。CDデビューから5年を数えるダンス&ヴォーカル・ユニット、新しい学校のリーダーズ。歌謡曲調のムード溢れる楽曲から高速BPMのテクノ・ビートまでを乗りこなし、どんな場所をも彼女たちの色に染め上げていく。

2021年にはアメリカを拠点とするエンターテイメント・プラットフォーム、88risingから世界デビューも果たし、その熱気は今やグローバル規模のものに。今回は、2022年5月にZepp DiverCityでのワンマン・ライブ「むむむ!?無名卒業ライブ ~AG! FRIDAY AFTER SCHOOL~」を終えたばかりのメンバー(MIZYU、RIN、SUZUKA、KANON)に、ライブを終えた感想や世界進出に向けての意気込みなどをじっくりと聞いた。

【写真を見る】ワンマン・ライブの様子

―このインタビューを行う数日前、ちょうどZepp DiverCityでみなさんのワンマン・ライブを拝見したんです。細部まで拘ったパフォーマンスは、一瞬たりとも目が離せないなという感じで。他のライブと比べて、今回のワンマン・ライブには、異なる意気込みや想いみたいなものはありましたか?

KANON:もう、全然違いました!

SUZUKA:やっぱり、今回は演出家さんが入って会場も大きくなるってことで、私達4人じゃできない、もっと大きなことを初めてやらせてもらったという感じですね。

KANON:ダンサーさんたちも含めてね。

RIN:大掛かりなセットも初めて組みましたし。

KANON:これまで4人で作ってきたから、最初「演出家さんを入れてやるかも」と言われた時に「必要?」とまで思っていたんです。でも、だんだん「演出家さんがいるライブって、こういうことか」って。パフォーマンスの面に関しては、メンバーの4人と、バックダンサーとして参加してくださった「ズ」のみなさんと話し合って決めていくことが多かったです。

RIN:想像していた規模感よりも大きかったし、自分達じゃ想像しきれない部分まで拘って作ってくれたので、そのありがたみを初めて知って、大きなステージにまた一歩近づいたなって感じました。



―ライブのパフォーマンス中やライブの後を振り返って、みなさんがそれぞれ印象に残っていることは?

KANON:ライブ中に、こんなにメンバーと目が合ったのも初めてでしたね。これまでは初めから最後まで体力勝負というか、楽しんでるけど、「しっかり見せる!」というところに集中していたから、そんな余裕がなかったのかも。今回は、ダンサーさんや演出家さんたちに任せられる点もあったし、本番前から「絶対うまくいくでしょ、これ」って自信があったんです。だから、本番中も、「楽しい」って気持ちが一番前に出た状態でライブすることができたなって思います。

SUZUKA:ライブが始まる前に、みんなと「たくさん目を合わせないと寂しいよね」って話していて、それを舞台の上で実践したんです。結果、めちゃめちゃ「こんなに幸せなんやな」って思った。“表現する”ってことに対して求め続けていた感覚を、やっとZeppでのワンマンで掴めたなって感じがしました。今まで色んなステージに立っても、ずっと、表現者として不完全燃焼な気持ちがあったんですよ。だけどーー言葉にしづらいんですけどーー今回、「あ、こういうことや」って掴めた感じがあったんです。それがすっごい嬉しくて。4人で目を合わせていったからこそ、掴めた感覚もあった。楽しいこと、面白いことをするのがめっちゃ好きなので、その感覚の頂点を掴めた感じだったんです。「やっと出発地点に立てた」って思いましたね。

RIN:今回、ダンサーの「ズ」の皆さんに協力してもらったわけですけど、そのリーダー的な方は、元々私が小さい頃からお世話になっていたダンスの先生だったんです。小学3年生くらいのときに出会って、ダンスに対する考え方や音楽のこと、人への接し方などすごくいろんな面で勉強させてもらった方で、自分の人生におけるキーパーソンみたいな人。Zeppでのワンマン・ライブっていう大きな一歩を踏み出すタイミングで、その方と一緒にステージを作ったことが、すごく感慨深く感じられるんですよね。他にも、ダンサーの中には15年くらい前、ダンスを始めた頃に知り合った子もいて。だから、私の20年間の人生ってまだまだ短いかもしれないけど、その中で出会った方や、今の私が一番大切にしている新しい学校のリーダーズ(以下、AG!)のみんなたちと一緒にステージに立てるってことがとっても感慨深くて。ライブ後は、みんなで全力のハグをしました。

MIZYU:一番気持ちが昂った瞬間は、ステージに出た時、一階だけじゃなく二階席のお客さんの顔まで見えた時。そこで「会えた!」って感じがして。その景色の迫力がすごくて、「ここに来ているみんなは、私たちのことを見たくて来てくれているんだ」と思うとすごく嬉しかったんです。ステージに上がった瞬間の4人の笑顔に、嘘は1ミリもないって感じでした。ライブ中も、一人一人、お客さんの顔を見ていたんですけど、みなさん、マスクを着けていても目でいろんなことを伝えてくれていたなあと感じて。

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