all at once、Tani Yuuki、あたらよ、新世代アーティスト3組が札幌を彩った一夜

トップバッターは、4ピースバンド・あたらよ。この日はによる2人体制。場内のあたたかい拍手とともに出迎えられた2人が1曲目に選んだのは「悲しいラブソング」。恋人と別れる際の葛藤や迷いといった心の機微を、疾走感のあるサウンドにのせて響かせ、会場を一気に引き込んでゆく。


あたらよ(photo by 千葉 薫)

本格的なライブを北海道で行うのは今回が初だというあたらよ。「それに加えて、アコースティックでのライブも珍しいので、先ほどから足が震えています」と新鮮な環境の中での心地よい緊張感を漏らすひとみに、会場からは笑顔と拍手が寄せられた。

切なさを内包しながらも爽やかな「青を掬う」、別れた相手への怒りにも似た感情をぶつけた「ピアス」、ツインボーカルで夏の切ない情景を鮮やかに描いた「夏霞」など、エモーショナルな歌声と、切なさを増幅する叙情的なギターサウンドが波紋を描くように場内に広がり、聴き手の心を次々と揺さぶっていく。「この曲をきっかけにあたらよを聴いてくださる方もたくさん増えました。私たちにとって大切な1曲です」という言葉とともに、最後はMVの再生回数が3600万回を突破し、現在もその数字を伸ばし続けている代表曲「10月無口な君を忘れる」で締めくくった。

Rolling Stone Japan 編集部

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