Aile The Shotaが語る、ナチュラルに作り続けることの先にある「本質」

「偶像視されるのは僕には合わないなと感じました」

—しかもShotaさんって、SKY-HIさんから言われていた「音楽との距離が近い」という言葉もそうだけど、一人の人間として音楽やりたい、生活の一部として音楽をやりたい、というスタンスを大事にしているから、「アイドル」「芸能人」みたいに別の世界の人ととして見られると違和感や負担も大きいんじゃないですか。

偶像視されるのは僕には合わないなと感じました。Aile The Shotaと僕はそんなに離れていないので。偶像として見られることの難しさは、そこになってみないとわからないことで。(『THE FIRST』を)受ける前にそれがわかっていたかと言われたら全然わかってなくて。本質を届けるために外を作っちゃうのは違うと思うので、書きたいものをナチュラルに書くことを大事にして、その中でしっかりと本質を届けられるようになればいいなと思いますね。

—何事も夢や理想が現実になるときって、とんでもない嬉しさがある反面で、実際は「夢」という言葉から連想する輝かしさばかりではなく、現実的な難しさや大変さが付き纏ってくるもので。

やっぱりそれは感じます。そうなってみないとわからないことがあるんだなって。当事者にならないとわからないことばかりだと思うので。でも自分が自分のままいられる環境にはいて、それを肯定してくれる仲間がたくさんいるので。BMSGもそうですし、家族や友達に会うと、マインドが整って一番いい状態になれますね。それがあるから自分のままでいられます。その時間がないと崩れちゃいそうなスピード感なので。自分らしさというのは自分にしかわからないことでもあるから、時々思い出して、自分というものを今後も忘れずにいたいなと思いますね。結構考えてる時間が多いかもしれないです。バランスみたいなものって、本当にその日の感情で揺らいだりすることもあるので。大事なものは何かを、都度思い返そうと思います。

—ハイスピードな変化で、しかも今までやったことない仕事や、出会ったことない人たちと関わる場面が続くと、そりゃどうしてもしんどさや違和感は付き物ですよね。

ありがたいことにスピードはとんでもないですから(笑)。ライブも、ダンスイベントで何十人とかの前でマイクを持っていたのに、そこから突然野外フェスとかアリーナだったりするので。その中で本質を見失いそうになるというか。何を見せたいのか、何を届けたいのかということは都度立ち返るようにしています。でも最近は本当にいい意味で考えすぎないモードに入っているので、次はもっとラフなEPになりそうです(笑)。ハッピーな軽めのEPを作りたいな。今回はだいぶ強いですからね。

—でも、その時々の心情を落とし込んでいくのがAile The Shotaだし、どんなレジェンドミュージシャンでも、振り返ると作品からその時々の状況やストーリーが見えてくるのも音楽の面白さですからね。

たしかに、「この曲のときはこうなんだろうな」っていうのが見えますもんね。日記みたいな感じですよね。もう一枚作ったら、今年がどんな1年だったかが見える三作になりそうですね。きっと振り返ると「うわ、すごい1年だな」ってなると思う。それも楽しみですね。



<INFORMATION>


『IMA』
Aile The Shota
01. so so good feat. Ma-Nu (Prod. Mori Zentaro)
02. 常懐 feat. 春野 (Prod. maeshima soshi)
03. IMA (Prod. KNOTT)
04. 夢宙 (Prod. illmore)

配信中
https://bmsgv.lnk.to/ATS_epIMA

CD:TOWER RECORDS, Aile The Shota fanclub, BMSG運営ファンコミュニティ「B-TOWN」限定発売

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