海外からラブコール殺到、カメレオン・ライム・ウーピーパイの圧倒的個性が求められる理由

カメレオン・ライム・ウーピーパイ

 
「ある日、いつも通りSpotifyを聴いていたら、カメレオン・ライム・ウーピーパイの曲が流れてきた。その曲が本当に素晴らしかったので、すぐに勢いでDMを送って、いつか一緒に何かできたらいいねって伝えたんだ」

そう語るのは、フジロックでの怪演などを通じて日本でも愛されてきたLAのハードコア・バンド、FEVER 333のギタリストであるスティーヴン・ハリソン。Instagramのメッセージをきっかけに始まった両者のコラボは、「キャッチーだけどヘヴィで、とても楽しいサウンドが詰まっていて、誰もが気に入る要素がある」とスティーヴンも太鼓判を押す、カメレオン・ライム・ウーピーパイとの共作曲「Whoopie is a Punkrocker feat. Stephen Harrison」に結実した。




左からChi-(カメレオン・ライム・ウーピーパイ)、スティーヴン・ハリソン(FEVER 333

カメレオン・ライム・ウーピーパイは、オレンジ色の髪をなびかせるChi-(チー)のソロユニット。2021年にSpotifyの新人サポートプログラム「RADAR:Early Noise」に選出され、この夏にはサマーソニック出演を控えており、次世代型アーティストとして日本のみならず世界中から注目を集めている。

海外勢との初コラボは、デヴィッド・ゲッタと接点をもち、エド・シーランやハイムのリミックスも手がけている英マンチェスター出身のDJ/プロデューサー、TCTSとタッグを組んだ「Rich Girl」(昨年11月リリース)。彼はSpotifyのプレイリスト「New Music Friday Japan」でカメレオン・ライム・ウーピーパイを発見すると、インパクトのある名前と楽曲に惹きつけられ、やはりDMをきっかけに共作まで発展していった。



前述の「Whoopie is a Punkrocker feat. Stephen Harrison」は海外コラボ第2弾となるわけだが、Chi-が語るところによると、すでに世界中からラブコールが絶えない状況だという。

「最近もフィンランド人のDJの方に誘われて、曲の制作を進めているところです。他にも何組か連絡が来ているんですけど、全部インスタのDMですね。たぶんSpotifyで聴いてくれて、『いい曲だね、コラボしようよ!』と軽いノリでバンバンDMがきます(笑)」

まだ海外公演を行っていない新進気鋭のアーティストが、ノンプロモーションで異例の事態を巻き起こしている。なぜここまで求められるのか、その魅力を紐解いていこう。

 
 
 
 

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