a flood of circle、初ホールワンマンで魅せた時代に真っ向から対峙する気概

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a flood of circleが2022年7月8日、『Tour 伝説の夜を君と』ファイナル公演を、東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催した。自身初となるホールワンマンライブのオフィシャルレポートを掲載する。

「わからないことだらけの世の中で、みんな生きていくのを不安に思ってる。でも、あるはずなんだ、俺たちの生き方が。それをやってきたし。何が正しいかわからなくても、俺はこれが好きだっていうことを世界中に自慢したい。このバンドと友達とスタッフとここに来てくれる人のことを自慢したい。来てくれてありがとう」

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ロックバンド・a floodof circleのフロントマン、佐々木亮介(Vo/G)は終盤のMCで、こんな風に語っていた。その言葉が胸に残った。7月8日、LINE CUBE SHIBUYA。今年2月から全国を回ってきたライブツアー「Tour 伝説の夜を君と」のツアーファイナル公演。バンドにとっては初のホールワンマンライブだ。それは、未来の見えない中を“転がってきた”ロックンロール・バンドとして彼らが歩んできた足跡を示すと同時に、未踏の場所を目指し続けるその気概を見せる場でもあった。ステージとオーディエンスが一つになってロックンロールの熱狂と興奮の渦に身を投じる楽しいパーティーであると同時に、そこにあるマインドが決して“逃避”ではなく、今の時代に真っ向から対峙しているということも感じさせてくれる場だった。

ライブは新作アルバム『伝説の夜を君と』の収録曲を軸にしながら、これまでに発表してきたナンバーを織り交ぜていく構成。序盤はオープニングの「A」から「Dancing Zombiez」になだれ込み「クレイジー・ギャンブラーズ」「狂乱天国」などテンションの高い楽曲を立て続けに披露していく。軽やかにステップを踏みながらグルーヴィーなベースラインを響かせるHISAYO(B)、肉感的で迫力あるビートを叩き出す渡邊一丘(Dr)、涼し気な様子で芯の太いギターサウンドを鳴らすアオキテツ(G)、そしてセンターに立つ佐々木と、4人のアンサンブルがひとつの塊になったようなエネルギーを放つ。

Rolling Stone Japan 編集部

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