WWEのビンス・マクマホンが引退 不倫スキャンダルの渦中

ビンス・マクマホン 2013年撮影(Photo by Michael N. Todaro/Getty Images)

米プロレス団体・WWEの会長兼CEOだったビンス・マクマホンが引退を表明。過去の不倫・口止め料支払いなど問題行動に関する調査が進むなか、現地時間22日、自身のTwitterで第一線から退くことを明らかにした。

【画像】マクマホン氏の投稿

マクマホンは問題行動発覚後、6月に会長兼CEOの辞任を表明。その後は娘のステファニー・マクマホンが暫定会長兼CEOに任命された(当時はマクマホンが引き続きWWEのクリエイティブの責任者として働くことになると思われていた)。

WWEが発表した声明の中で、マクマホンは「77歳に近づくにつれ、WWEの会長兼CEOを引退する時が来たと感じています。長年にわたり、WWEが皆様に喜びを与え、感動を与え、スリルを与え、驚かせ、そして常に楽しませることができるようお手伝いできたことは光栄に思います。私たちの成功に多大な貢献をしてくれた家族に感謝します。また、私たちのブランドに対する過去と現在のスーパースターと従業員の皆さんの献身と情熱に感謝したいと思います。そして何より、私たちを毎週ご自宅にお招きいただき、エンターテインメントとして選んでくださったファンの皆様に感謝いたします。私たちのスポーツ・エンターテインメントを好きでいてくれる、時には愛してくれる世界中のファンの皆さんに、深い感謝と賞賛の念を抱いています」と述べている。

6月にウォールストリート・ジャーナル紙は、マクマホンが過去に女性従業員と不倫し、元従業員への口止め料約4億円を支払っていたのではないかという疑惑について、WWEの取締役会が調査していると報じた。報道の後、マクマホンは「私は、特別委員会の調査に全面的に協力することを誓い、調査を支援するために可能な限りのことを行います。また、調査の結果や成果が何であれ、それを受け入れることを誓いました」と語った。しかし同紙の続報で、その他の女子レスラーや女性従業員にセクハラし、計16億円の口止め料を払っていたことが新たに報じられていた。

WWEはマクマホン家のファミリービジネスとして70年近く続いており、役員会の大部分はマクマホン家のメンバーで構成されている。マクマホンは1982年に父親のビンス・マクマホン・シニアから会社を買収し、WWEをスポーツとエンターテインメントの世界的大企業に成長させるとともに、自身もTVスターとなった。

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from Rolling Stone US

Translated by Rolling Stone Japan

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