八神純子、11分17秒の楽曲からエロティックな曲まで最新アルバムを紐解く

田家:最新作の『TERRA ~ here we will stay』が発売になったときに、プレスリリースに「今までの音楽人生はこのアルバムを作るためにあった」という純子さんの一文がありました。あの文章に込めたものから伺いましょうか?

八神:あの一言は『TERRA ~ here we will stay』の中の「TERRA ~ here we will stay」という曲を主に言っていたんですけども、あのタイトルは私が考えたわけではなく、作詞をしたKAZUKIさんがお考えになったもので。組曲にしたいというのがあって、どういうテーマにしようかというときに「TERRA」が私の前に出されたんです。その瞬間にサビが出てきたんですね。作品を書く上でひらめきがどんどん繋がっていくことって1番大事なことだと思うんですけども。

田家:先週もありましたね。ひらめきを形にするんだと。

八神:今までの積み重ねでそういうことができる自分になってきたのかなという意味で、こういう曲を書きたかったんですよ。

田家:後ほどフルサイズでお聴きいただきますけどね。

八神:ほんとですか! だってラジオ番組はかけてくれないの。クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」ってあるでしょ。ラジオ番組にかけてもらえないだろとレコード会社から反対されていたんですけど、フレディ・マーキュリーが「いや、俺は作るんだ」って言って。同じ気持ちで、「私はこれを作るんだ!」って。

田家:ははははは! 11分17秒(笑)。

八神:「ラジオ番組で流してくれなくてもいいから!」と思って作ったんですけどね。でも、サビを書いたときにこういう曲書きたかったって思ったんですよ。

田家:それが「今までの音楽人生はこのアルバムを作るためにあった」という一文になった。20枚目のオリジナルアルバムなのですが『TERRA ~ here we will stay』から1曲目です。

Rolling Stone Japan 編集部

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