Novel Coreが語る、「もうひとつの正解」が示す新たな道標

Novel Core(Photo by Kentaro Kambe)

Novel Coreが、メジャー1stアルバム『A GREAT FOOL』からたった8カ月で、早くも2ndアルバム『No Pressure』を完成させた。Novel Coreとは、『BAZOOKA!!! 第12回高校生RAP選手権』にて歴代最年少で優勝を果たし、現在はSKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」に所属するアーティスト。現在の日本で「ラッパー」や「ヒップホップ」の定義を拡張しようと奮闘している表現者だ。このインタビューで彼はその闘いについて、理想論だけではなく、これまでの葛藤や苦悩などリアルを赤裸々に語ってくれた。

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自分の許し方や負の感情と共に生きる術を知って、仲間も見つけたNovel Coreは、ここからさらにギアを数段階上げて、日本の音楽やヒップホップの文化を更新してくれる存在になるに違いない。

—1stアルバム『A GREAT FOOL』から8カ月で、よくこんなに濃いアルバムを作り上げましたね。

Novel Core:そうですね(笑)。初めての全国ツアー(『A GREAT FOOL TOUR 2022』)と、バンドでのワンマンライブ(『I AM THE TROUBLE』at KT Zepp Yokohama)と立て続けにあって、新しいこと尽くしだったので精神を使う時間が長くて、作詞に割ける時間がほとんどない状態だったんですけど。でも逆に時間がなさすぎてブースに入ってその場で作るしかなかったので、素直に書けた部分があって。そのおかげでいい曲ができた気もちょっとしていますね。

—『A GREAT FOOL』を作っているときからすでに、「次はこういった内容で、これくらいの時期にリリースしよう」という構想があったんですか?

Novel Core:そうですね。『A GREAT FOOL』を出す直前にチームで会議をして、2024年くらいまでのプランをガーッと作って。そこで、ここの位置にこれを置いていく、ということが決まっていたので。「やべぇ、8月にアルバム出さないといけないな」みたいな(笑)。

—1stと2nd『No Pressure』は、「第一章」「第二章」というふうに捉えることができると思うんですけど、内容も1stを作っている段階である程度は決めていたんですか?

Novel Core:「No Pressure」という言葉だけすごくぼんやりずーっとあって。前作が自分自身の内側や過去と向き合って作ったパーソナルな作品だったからこそ、そこからひとつ抜けたところで音楽を純粋に楽しむアルバムを作りたいという想いがすごく強くて、「No Pressureにいきたいね」みたいな話を結構していて。ただ実際に「No Pressure」が今回のメインコンセプトとして定まっていったのは、作品を作り始めていく中で。タイトルトラックの「No Pressure」から作り始めて……。



—あ、そうだったんですね。この曲は逆に終盤に作ったのかと思ってました。

Novel Core:そうなんですよね。「No Pressure」の歌詞を書いている段階で、僕が言いたい「No Pressure」とは、「プレッシャーがない」とか「そこからもう完全に抜け出した」というよりも、「プレッシャーと共に生きていくことを許容する」ということなのかなって。「受け入れる」ということの方が「No Pressure」に近いなと思って、それをテーマにした感じでした。実際に自分がどういう意味で「No Pressure」になりたいのかを掴みきれていない部分が大きくて、プレッシャーの存在自体をどういうふうに受け止めるのかをわかりきっていなかったのが、制作しながらツアーをまわったりした中で少しずつ答え合わせができて、最終的に作品に落とし込んでいったという感覚でしたね。

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