少女時代が語る、空白の5年間と待望のカムバック

少女時代(©SM Entertainment)

2007年に少女時代が「Into the New World」でデビューした時、メンバーの大半は18歳に達していなかった。K-POP界も今ほど群雄割拠の時代ではなかった。

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2009年に「Gee」をリリースすると、テヨン、サニー、ティファニー、ヒョヨン、ユリ、スヨン、ユナ、ソヒョンはメインストリームでの成功を手にし、少女時代は韓国で誰もが知る存在となった。アジアでも人気を拡大し続け、2011年にはInterscope Recordsとタッグを組んでアメリカにも進出。そして2017年、グループ結成から10年目に次なる大きな転機が訪れた。ティファニー、スヨン、ソヒョンが所属事務所であるSM Entertainmentを退所したのだ。ただし、少女時代は正式に解散しないという条件で。

この5年間、メンバー同士は強い絆を維持していたため社交的な集まりはあったものの、それを除けば少女時代が全員揃ってファンの前に姿を見せる機会は多くなかった。だがそれも終わり。デビュー15年目にあたる2022年、ニューアルバム『FOREVER 1』を引っ提げて、少女時代が再結成したのだ。

ローリングストーン誌はこれまでの歩みや今後の方向性について、少女時代に詳しく話を聞いた。

ー少女時代が全員集合するのを目にするのは5年ぶりです。再集結はつねづね噂され、皆さんもしばしば検討していたようですが、今年再始動すると決めた理由は何だったのでしょう? とくに実現を心待ちにしていたのは誰ですか?

テヨン:実は去年、14周年に合わせてアルバム・リリースを計画していたんです。でも全員すごく忙しくて、私たちにピッタリな曲もなかなか見つかりませんでした。それで今年に先延ばしして、15周年のタイミングに合わせることになったんです。

ユリ:『FOREVER 1』はメンバーにとってもファンにとっても待望のアルバムです。15周年でもある上に、メンバー全員が待ち望んでいたアルバムですし、かなり前から計画していました。多分、グループの中では私が一番楽しみにしていたんじゃないでしょうか!

サニー:今回のプロジェクトには期待も思い入れも高かったので、私たちも理想と現実の間でうまくバランスをとるよう努力しました。



ー最後に全員揃って以来、自分がどれだけ変わったと思いますか?


ユリ:自分自身について深く知るようになりましたし、人間としても成長しました。私もソロアルバムをリリースしたり、ずっとやってみたかった舞台や、歴史ドラマなどにも出演しました。プロフィールを充実させてきたと言ってもいいでしょうね。

ティファニー:私たち全員が成長して、成熟して、前よりずっと上手く立ち回れるようになりました。レコーディングやスケジュール調整は楽ではありませんが、気持ちの面で全員が柔軟に対応したことで、今回アルバムをまとめられたんだと思います。

テヨン:私の場合、以前は何事も仕事として取り組んで、「仕事しなくちゃ!」という考えでした。でも今回は一緒に集まれてとにかく楽しかったですね。全員が集まったのは久しぶりだったので、おしゃべりもすごいんです。私もエンジョイしています。スケジュールがタイトなので、一緒にいられる日は記念日のようです。

Translated by Akiko Kato

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