IFが語る、年齢もキャリアも異なる3人がメロディックバンドを組んだ理由


―結成のきっかけを作ったのは、アマダさんなんですよね?

アマダ:そうです。前々からお世話になっている鈴木健太郎さんに「FOMAREで英語の歌詞を歌ってみたいんですよ」と相談したんです。そしたら「せっかくFOMAREは日本語を歌うロックバンドとして確立してきたんだから、別バンドを作ってそこで自分の好きなルーツを発信したら良いんじゃないかな?」という話をしてもらったのが、ことの発端です。

―Ko-heyさん、ASANUMAさんと組みたいと思ったのは?

アマダ:初めは「メンバーは誰々が良いです」と言ってなかったんですけど、鈴木さんがKo-heyさんとSHUNちゃんを繋げてくれて。それでご飯に行くことになり、何回も交流を重ねていくうちにIFという形に固まりました。

―親睦を深めるところから、実際にバンドを組むまでに4、5年もかかったとか。

Ko-hey:そうなんですよ!

ASANUMA:最初は鈴木さんから連絡が来て、「シンスケがメロディックなパンクが好きで、それを表現するバンドをやってみたいらしいんだよ。Ko-heyとSHUNちゃんどうかな? 一度、みんなでメシに行かない?」みたいな感じだったよね。それぐらい軽いノリで始まったから、形になるまでに時間かかりました。長い期間が経ってしまうと、そういう話って大体流れちゃうと思うんですよ。でも今回は「本腰を入れてやっていこうぜ」という感じではなく、自然にこうなりましたっていう流れでしたね。

―「バンドを組む」というゴールを決めた上で、3人で交流を深めていったわけですか?

Ko-hey:想像してるよりも、もっとラフな感じです。もちろん話の目的は「シンスケがこういうバンドをやりたいらしい。良かったら1回メシに行こう!」っていう流れなんですけど、別にそれはただのメシ会で。経費でうまいもん食わせていただきました!っていう。

―以前から面識はあったんですか?

Ko-hey:シンスケと話すようになったのは、そのメシ会が初めてなんですよ。大きい括りで言うとJMS(ジャパンミュージックシステム)という同じレーベルにいるので、もちろんお互いのことは知っていましたよ。ただ、年の差もありましたし、FOMAREがメインで活動してるシーンと、NAMBA69もCOUNTRY YARDがいるシーンもちょっと違ったので、そこまでの接点もなく過ごしてきたんです。その時に初めて色々と話すようになって……というぐらいのメシ会でした。

―それにしても4、5年はだいぶ時間がかかっていますよね。

Ko-hey:お互いにメインのバンドを一生懸命やっているじゃないですか。だからIFに取りかかる時間を作れなかったのが実際のところで。そうこうしてるうちにコロナ禍になり、時間が出来たことで、ちょっとずつ歯車が回り始めましたね。

Rolling Stone Japan 編集部

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