IFが語る、年齢もキャリアも異なる3人がメロディックバンドを組んだ理由


―「今日からIFを結成しよう」と決めたのはいつ頃?

Ko-hey:明確に結成とは言ってないんですよ。メシを食いに行った流れで「3人で曲を作ってみようか」となっただけです。

―まさに、ガレージに集まって音を鳴らす感じで。

Ko-hey:本当にそのノリなんですよ。「やっちゃおうよ!」「いいっすね!」っていう。

―アマダさんはKo-heyさんのNAMBA69、ASANUMAさんのCOUNTRY YARDに対して、どんな印象をお持ちでしたか?

アマダ:NAMBA69はメロディック界隈にいるけど、ただのメロディックじゃなくて。イージーコアだったりポップコアだったり、様々な音楽が混ざってるミクスチャーバンドという印象ですね。SHUNちゃんのCOUNTRY YARDは前から大ファンだったし、2バンドともロックシーンに大きな爪痕を残してる先輩ってイメージです。

―逆に、2人はアマダさんのことをどう見ていますか?

ASANUMA:まさにボーカリストだなって感じがしましたね。明らかに凡人ではない。フロントマンとしての実力というか存在感があるなと思いました。

Ko-hey:最初の印象は「メラメラ燃えてる若い子」って感じですかね。ざっくりした括りになっちゃうんですけど、マイヘア(My Hair is Bad)以降、近しいサウンドアプローチのバンドがいっぱい現れたんですよ。その中で「次は俺らが行くんだ」という魂がすごい燃えてるなっていうのは、なんとなく感じていました。で、IFの話にも繋がるんですけど、シンスケの中では「そことは違うんだ」「メロコアだったりパンクだったりのバイブスがあるんだ」って気概を感じていました。

アマダ:マイヘアの話が出ましたけど、それこそ5年前にみんなで集まって「バンドやろうぜ」となった時は「日本語ロック」が大きなムーブメントになっていて。「FOMAREもそっち系だよね」「マイヘア好きだもんね」「なんならパクリでしょ?」みたいなキツイことも言われていました。ただ、俺の中では「いや、そうじゃなくて」という反発精神がすごいあって。ただFOMAREで表現してるのが日本語ロックなだけで、根本的なルーツはポップパンクやメロディックパンクのような激しい音楽。だからこそ、IFの音楽を届けることで勘違いしてる人達に曲でアンサーを示すというか、見せつけたいなって気持ちが強かったです。

―Ko-heyさんとASANUMAさんは、以前から交流がありますけど、お互いのことをどう見ていますか?

Ko-hey:SHUNちゃんはムードメーカーなんですよね。ウィットに富んだボケを言ってくれるし、俺が「SHUNちゃん」と言っても怒らず優しいですし。何より、SHUNちゃんのドラムが好きだなっていうのは、ずっと前から思ってたんですよ。俺はパンクにおいて、正確に叩くことよりも大事なことってあると思ってるタイプで。分かりやすく言えば、前のめりに叩くことだったり、テンポチェンジのタイミングですごい後ろに取ることだったり。そういうのを表現するのが得意な、ヒューマンドラマだなと思っていました。

ASANUMA:出来上がったバンド(NAMB69)に、後から加入しているメンバーにも関わらず、そのバンドの空気を変えてしまうぐらいの力を持っているのはすごいなって思います。Ko-heyが加入してからのバンドは明らかにパワーが違う。あとは、どんな楽曲でも作れるんですよ。NAMBA69の曲もカッコいいし、IFのために書いてくれたデモを聴いても「こういう感じも行けるんだ」と。勉強家ではあるけど、そこを見せないのも素晴らしいなと思いますね。

Rolling Stone Japan 編集部

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