IFが語る、年齢もキャリアも異なる3人がメロディックバンドを組んだ理由


―バンドの展望ってあるんですか?

Ko-hey:実はさっきのインタビューでも聞かれたんですけど、何も決まってないから困っちゃって(笑)。ただ、嬉しいことにお客さんからのリアクションも良いみたいで「ライブをやってくださいよ」と言ってもらえてるんで、まあチャンスがあればやるかな?って感じですね(笑)。

―『In forward』を出してリリースツアーをやるとか、イベントを回るとかもなく?

Ko-hey:今の時点で決まってないから、やらないんじゃないですか?

―ハハハ、本当にラフ。90年代ってそういう自由なスタンスのバンドが多かったですよね。

Ko-hey:そうなんですよ。いつの間にか作品を出したら、ツアーに周って、また制作に入るルーティンが生まれたじゃないですか。変な話、1枚リリースしたらその後3年から5年は出さなくてもいいわけで。そこら辺はその時々でフレキシブルに動ければいいかな。そんな感じで何も考えてないっす(笑)。

ASANUMA:こういうバンドがいても良いんじゃないかなって思うんですよね。無理やりバンドをやるというよりは、ちゃんと自分たちの人生を含めて、いい流れの中で活動が出来れば良いですよね。

アマダ:個人的には、新しい自分を見つけられた場所だと思っていて。ずっと守りたい場所でもある。FOMAREでツアーとか行った時に、「IFのライブが観たいです」と言ってくれるお客さんが結構増えてきてくれて。そういう人たちにはライブかどうかは分からないですけど、何かしらで返したいなって気持ちがあります。

Ko-hey:多くのリスナーがIFを楽しみにしてくれているのが、すごくありがたいなと思いつつ、それ以上にバンドマンがすごい気にしてくれているんですよ。それが個人的には嬉しくて。一つのバンドに初志貫徹でそれ以外にはやりません、というのはもちろん美しくて泥臭くてカッコいいことなんですけど、ミュージシャンって多分リスナーの方々より音楽が好きだからやる側になったんだろうし、俺は表現したい音楽っていっぱいあって良いと思ってるタイプで。最近ではDragon AshのKJさん櫻井(誠)さんが中心となってThe Ravensを始めたし、ヴィジュアル系シーンですけど、DIR EN GREYの京さんとL’Arc〜en〜CielのyukihiroさんらがPetit Brabanconというバンドを組む時代ですからね。何をやったっておかしくないんで。「あそこまで売れてるから出来るんだよ」じゃなくて、別に誰でも出来る。だって縛られてないんだから俺たち。IFを通して、「もっといろんな組み合わせの人達が出てきても、良いんじゃない?」という風潮が広まったら良いなと思ってます。



<リリース情報>



IF
Major 1st EP『In forward』
2022年8月24日発売
定価:1760円(税抜1600円)
=収録曲=
1. monopoly
2. set it off
3. fidget
4. コノサキ
5. still in me

Twitter https://twitter.com/ififofficial
Instagram https://www.instagram.com/ififofficial/

Rolling Stone Japan 編集部

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