アーケイド・ファイアの中心人物、ウィン・バトラーによる性加害を複数名が告発 

ウィン・バトラー(Photo by Josh Brasted/Wireimage)

アーケイド・ファイア(Arcade Fire)のウィン・バトラーが、2016年から2020年の間に性的行為や一方的なセクスティング(性的なメッセージや画像などをやり取りする行為)などを行ったとして、4名から告発を受けている。ウィンは不倫関係を認めつつ、「合意の上だった」と主張している。

※この記事には、性犯罪の疑いについての記述や、自殺願望を伴ううつ病についての言及が含まれています。

Pitchforkによるレポートでは、4人の女性(うち3人はバトラーと出会った当時18歳〜23歳の「熱心な」アーケード・ファイアのファン)が、2003年からアーケード・ファイアのバンドメイトであるレジーヌ・シャサーニュと結婚しているウィンの疑惑を詳しく述べている。

【画像を見る】ウィン・バトラー、2003年に結婚した妻レジーヌとのツーショット

ウィンはPitchforkに寄せた声明で婚外交渉を認めているが、性的な出会いはすべて「合意」だったと主張している。

告発者(以下、すべて仮名)の一人であるリリー(ジェンダー・フルイドで「they/them」の代名詞を用いている)は、2015年にモントリオールのコンサートでバトラーと出会い交友関係を育んだという。しかし、2015年2月のディナーのあと、ウィンは同意なしにリリーのパンツに手を突っ込んだとされており、Pitchforkの取材に対してウィンは、リリーの内腿に手をかけただけだと主張している。ウィンとリリーはその夜の終わりにキスをしたが、「私からは求めなかった。私からキスし返すこともなかった。瞬時の出来事だったし、不快で気分が悪かった」とリリーはPitchforkに語っている。

その2日後、ウィンはリリーのアパートに現れ、「私を壁に押し付け、積極的に私の体を掴み、私の喉に舌を突っ込んできた。彼の性的興奮を伴った行動は、適切な段階を踏んだものとは到底言い難いものだった」とリリーは証言している。

他の3人の告発者は、ウィンより10歳以上若いアーケイド・ファイアのファンで、いずれもウィンがソーシャルメディアを介して自分たちを探し出したと語っている。ウィンとファンのオンライン上での会話は、やがて現実の出会いに変わり、それぞれの女性が彼に露骨な写真を送るようノンストップで要求されるようになった(ウィンはある女性に対し、自分のヌード写真も送っていたという)。

告発者の一人であるステラは、2016年にFacebookのチャットでこう綴っている。「ウィン・バトラーは私にヌードを見せることを要求し、セクスティングしようとしてきた。私は本当に不快だと彼に伝えた。今、どうしたらいいのか本当にわからない。彼は私にテキストを送り続けている。何度も何度もね」

Translated by Rolling Stone Japan

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