今市隆二が語る、心に寄り添う「歌」を

今市隆二( Photo by Maciej Kucia)

9月4日に開催される『Rolling Stone Japan LIVE 5th ANNIVERSARY SPECIAL』のヘッドライナーを飾る今市隆二。三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのフロントマンである彼が、11月2日にニューアルバム『GOOD OLD FUTURE』をリリースする。デジタルシングル『RILY’S NIGHT -百合演夜-』の3曲も同作には収録。シティ・ポップのエッセンスを今市流に昇華した「辛」のキャッチーさ、ファンクな「華金」のセクシーさ、そしてファンに捧げた「星屑のメモリーズ」のノスタルジー。「Rolling Stone Japan vol.19」に掲載されたインタビューをここではお届けする。

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ー『RILY’S NIGHT -百合演夜-』は今市さんが変化していくことを楽しんでいるのが伝わってくる作品だなと思いました。ご自身的にはどうですか?

今市 リリック、曲名、わかりやすく変わったというか、今までやってこなかったような楽曲になっていると思います。イメージを一新したいというほどではないのですが、楽曲制作をする上で、より多くの方に届いてほしいという想いで作りました。前作『CHAOS CITY』のときは音楽ジャンルをガラッと変えた感覚がありましたが、今回の「辛」に関しては、80’sリバイバルのシティ・ポップ的な雰囲気もあって、『CHAOS CITY』の路線を引き継ぎつつ、リリックにすごくこだわりました。



ー「辛」と「華金」は、字面のインパクトも言葉の響きとしてのインパクトもありますよね。歌詞のイメージは、どこから出てきたんですか?

今市 Chaki ZuluさんとJAY’EDさんと密にやり取りしながら楽曲を作っていて、日頃からChakiさんのスタジオで音楽の話をしているなかで感じたこと、ここ数年で音楽シーンがすごく変わったことを再確認して。例えばBTSがアジア人アーティストとして世界の扉を開いてくれた。そして自分は三代目もソロも含め、世界に挑戦したいという気持ちを持っている。そこで今あらためて日本人のアーティストが世界で勝つことを考えたら、日本語でやるべきだなと思ったんです。英語の曲も歌ってきましたが、前までだったら日本語はダサいみたいなこともあったと思うんですが、それが変わってきてる。「辛」で言うと、人が持つ悲しみや喪失感ってところをテーマに曲を作っていたんです。80年代の昭和の曲は、歌詞やタイトルのインパクトが強いじゃないですか。今回はそういう良さを自分の作品にも落としこんだ感じです。日常会話をリリックの中に入れるってことは今までやってこなかったんですけど、今回初めてトライしました。

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