eill、挑戦や遊び心を忘れない「等身大」の姿

eill(Photo by Kentaro Kambe)

先日開催された「Rolling Stone Japan LIVE 5th ANNIVERSARY SPECIAL」。eillのライブレポートをお届けする。

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深いブレスの音がすぅっと鳴り、歌が始まるのと同時にeillは姿を現した。“どんな顔で伝えよう どんな声で答えよう”というリリックは、これから始まるステージへの意気込みのように響き、オーディエンスの心を瞬時に掌握。ソリッドに音作りされたドラムのサウンドも歯切れがよく、言葉を意識的に届けようとするeillのボーカルをより一層引き立てる。身にまとっていた衣装も、彼女をそのまま表しているよう。白のトップスと黒のレーススカートは一見上品なコーディネートだが、トップスの裾や襟には煌びやかなビジューがあしらわれ、ロング丈のスカートには大胆なスリット。カチッとまとまって魅せても、挑戦や遊び心を忘れないeillらしい。

ジャジーな「ここで息をして」では繊細なビブラートを響かせ、トラップやオペラを盛りこみカオティックなサウンドで聴かせる「ただのギャル」では会場中がハンズアップ。前半の3曲だけで、柔らかな強さ、大人びた艶やかさ、しなやかなボースティングと、彼女自身がいかに多彩なアーティストであるかを証明した。

「“自分の人生に光を当てるのは自分自身だ”という曲です」と告げ導かれたのは、“誰かの心を照らしたい”という想いをこめて作られた「SPOTLIGHT」。ピアノの伴奏に重なる真っすぐな歌声は、彼女自身に言い聞かせるように、そして想いの輪を広げるように紡がれていく。サビになり一段と咲いた声は、夏空に打ちあがる花火のよう。こんな状況下でなかったら、ラスサビ前の“もっと”や“ずっと”ではコール&レスポンスが巻き起こっていたことだろう。それくらい、観客とeillの気持ちがシンクロしているような体感があった。

「みなさん、一緒に手拍子をしていきませんか」と会場へ呼びかけ、ラストスパートをかけていく。ゴスペルのコーラスが印象的な「20」を描く彼女は、極めて等身大で自然体だ。そして、だからこそ届く言葉があった。笑顔で発せられる“なにも怖くないよ”は限りなくブライトで、彼女が後悔と共に超えてきた年月の説得力が誇示する。凛々しい佇まいで「23」を歌い上げると、鮮やかな彼女自身をステージへ刻みつけると共に、ありのままの姿で言葉を丁寧に手渡したのだった。



<SETLIST>

1. プレロマンス
2. ここで息をして
3. ただのギャル
4. SPOTLIGHT
5. 20
6. 23

<配信チケット詳細(発売中)>

視聴券受付:4500円(TAX IN)
販売期間:9月10日(土)10:00まで
視聴期間:終演後~9月10日(土)10:00
※終演後の視聴開始時間は後ろ倒しになる可能性がございます

【Streaming+】
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