BE:FIRST、原石を磨き上げてきた証

BE:FIRST(Photo by Kazushi Toyota)

先日開催された「Rolling Stone Japan LIVE 5th ANNIVERSARY SPECIAL」。 BE:FIRSTのライブレポートをお届けする。

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定刻になると沈黙と暗闇で満たされた空気を“Show’s just getting started, coming up”と歌うMANATOの声が切り裂いた。彼らのスタンスを自らの言葉で綴った「BF is…」によりステージは幕開けだ。キャッチーな振り付けや一糸乱れぬフォーメーションダンスがあるわけでもないのに、どうしても目を奪われてしまうのは、数々のステージを超えて貫禄を纏ってきたゆえなのだろう。7人の勢いに絆されるように、オーディエンスは体を揺らしハンズアップで答えた。

グルーヴを掴みきったまま、『BE:1』のリードナンバーである「Scream」へ。さきほどとは打って変わって、息の合ったパワフルなダンスで魅せていく。RYOKIが高笑いする場面では、あまりの狂気にぴたりと空気が止まった。

心臓の鼓動のようなバスドラムに導かれ「Move On」に突入。真っ赤な照明は、緩急あるダンスをサイケデリックに映し出す。子音をハッキリと発音したSOTAのフロウは歯切れがよく、ドスの利いた歌い方をしてもステージ後方まで言葉がしっかりと飛んでいた。ギターが「Brave Generation」のイントロを奏でると、会場には自然とクラップが。その熱狂を肌で感じたのか、「最後まで全力で盛り上がってください」と煽るSHUNTOの表情にも思わず“楽しい”が溶け出る。7人はステージを左右に移動しながら、伸び伸びと歌声を響かせていった。

「Don’t Wake Me Up」の間奏では、花道を通りセンターステージへ移動。JUNONが客席に視線を落とし一人ひとりに歌いかけたかと思えば、LEOはスタンド席の一番奥の方まで視線を配る。オーディエンスを1つの集合体ではなく、それぞれが独立した個であると認識しているからこそ、近くにも遠くにも届けようとするモーションが自然と出るのだろう。楽曲のアウトロでは会場中が一斉に飛び跳ね、EDMフェスさながらに地面が揺れた。

“こんな景色初めてさ”でRYUHEIが会場をグルッと指さした「Shining One」、ポップなメロディと共に繊細な表情を言葉に乗せる「Bye-Good-Bye」と後半戦を駆け抜ける。ラストには、BE:FIRSTのデビュー曲である「Gifted.」を投下。信念の詰めこまれたパフォーマンスは、妖しいオーラが色とりどりに煌めき、彼らが持つ才能の底知れなさを暗示するかのよう。ここまで原石を磨き上げてきた1年間を誇示するとともに、まだまだ伸びしろがあることを感じさせるステージだった。



<SETLIST>

1. BF is ...
2. Scream
3. Move On
4. Brave Generation
5. Don’t Wake Me Up
6. Shining One
7. Bye-Good-Bye
8. Gifted.

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