キム・ヒョンジュンが語る、デビュー17年目の現在地とあくなき探究心

-ちなみに、日本の音楽シーンにはどんな印象を持たれていますか?

大きな音楽マーケットである日本が隣国として存在しているということは、韓国の音楽シーンの成長にもすごく良い影響を与えてもらっていると思います。日本はバンドシーンも盛り上がっていれば、アイドルシーンも盛り上がっていて、クラシックやジャズの市場もあるじゃないですか。とても細部にジャンルが分かれていて、それぞれの音楽を好きなマニア層も存在していて、そのマニアの方々の為のフェスティバルもたくさんあって、それが体系づけられているし、素晴らしいコンサート会場もたくさんある。僕はそんな日本の音楽が子供の頃から本当に好きで、遡ればX JAPANから始まり、最近はワンオク(ONE OK ROCK)やヒゲダン(Official髭男dism)をよく聴いているのですが、そうした日本を代表する象徴的なバンドが絶え間なく日本から登場しているのは、やはりしっかりとした音楽市場に支えられているからこそだと思うんですよね。

-その日本の音楽シーンでも活躍されているキムさんですが、気付けば今年でデビューから17年。自分では、どんな芸能人生、音楽人生を歩んできているなと思いますか?

17年も経っているんですね! 昨日までの自分を振り返ってみると、一生懸命走り続けてきて「いろんなことをやってきたな、達成してきたな」と思いますが、今は再びスタートラインに立っているような気持ちなんです。なので、17年後にもこのようにインタビューして頂ける機会があったら、より音楽について深い話が出来るような自分になっていたいですし、後輩にもいろんな助言をできるような先輩になっていたい。そのときも現役バリバリで音楽を一生懸命やり続けていたいですね。

-「再びスタートラインに立っている」という感覚は、コロナ禍が明けた今だからこそ生まれているんですかね?

新型コロナは単純な疾病ではなくて、全世界を恐怖に陥れた病だと思うんです。そんなコロナ禍から明けた今、自分だけじゃなく誰もが第二の人生を歩み始めたような気持ちになっていると思うんですね。なので、今、インタビューを受けているこの場もそうですし、私も「新しい人生を生きているんだな」と日々実感しています。

-そんなコロナ禍という未曾有の危機もありながら、これだけ長く活動してこれた要因は何だと思いますか?

やはり「音楽が好きだから」だと思います。音楽が好きじゃなかったら17年間もこんな風に活動できなかったですし、そんな私の音楽をファンの皆さんが支持してくれたからこそ、ここまで続けて来られたんだと思いますね。

Rolling Stone Japan 編集部

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