キム・ヒョンジュンが語る、デビュー17年目の現在地とあくなき探究心

-様々な表現活動をされているキムさんなんですが、今、自分ではどんな表現者になっているなと感じていますか?

自由な魂を持つ表現者だと思います。何かひとつのことに捕らわれず、いつでも絶えずあらゆることを受け入れて、そのすべてを吸収して理解しようと努めていますし、それを自分の中に取り込みながら様々な表現をしていきたいんですよね。なので、表現については日々研究し続けています。


©2022 HENECIA Co.,LTD. / 2022 DISCOVERY NEXT CO.,LTD.

-そこまで自由な魂を重要視するようになったきっかけは?

世の中を見つめる視点から出発しているんじゃないかと思います。私は物事を単純に捉えず、自分のイマジネーションから生まれる視点を持つようにしていて。例えば、海でくじらが泳いでいる。それを見て「あ、くじらがいる」で終えるのではなく「このくじらはどこから来ていて、どんな紆余曲折があって今ここで泳いでいるのか。私はこの海を泳いでいるくじらに対して何ができるのか、役に立つことができるのか」みたいな感じで、ひとつの事象に対していろんな想いを巡らせるようにしているんですよね。なので、他人に対しても、表面的な部分だけを見るんじゃなく様々な見方をすることによって、より深く相手のことを理解できるんじゃないかと思うんです。そうやって違う視点を持つことが考えの幅を広げ、深めていけると思っているので、それが自分の表現においても活かされているんだと思いますね。

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE