“15人のEXILE”として約2年4カ月ぶり全国ドームツアーを東京ドームにて完走


定刻を少し過ぎた頃、各自の“願いの力”を象徴したカラージャケットに身を包んだメンバーが、メインステージから四方に分けるように広がった花道の先端から、続々と登場したEXILEメンバー。そこに最後のピースであるATSUSHIが加わると、「POWER OF WISH」の“W”をかたどったフォーメーションで“15人のEXILE”が集結。温かな拍手とフラッグが彼らを迎え入れる中、届けられた1曲目は代表曲「Rising Sun」。エネルギッシュな魂の歌が、コロナ禍や不安定な世界情勢を前に曇る表情を明るく照らし、ライブの幕開けを宣言した。続けてATSUSHIとTAKAHIROは、ツアーのテーマソングとして制作された「POWER OF WISH」を高らかに歌い上げる。

「皆様と最高な時間を取り戻すことができたのは、まずは皆様が会場のルールやマナーを一丸となって守ってくだりながら、共にEXILE ENTERTAINMENTを築き上げてくださり、そして何より、共にLDHエンタテインメント完全復活を“願い”続けてくださったからこそです。ステージ上から見える皆様の、喜ぶ姿、マスク越しに浮かぶ笑顔。幅広い年齢層の方々が世代を超え、EXILEのライブという場で共にLOVE DREAM HAPPINESSを分かち合う光景。本当に感動しました。そして感謝の一言に尽きます」というAKIRAの言葉通り、ATSUSHIの呼び掛けで沸き起こったクラップがメンバーと観客を結び、一丸となって楽曲を盛り上げる様は、声を出せない現状でも頼もしい輝きを放っていた。



TAKAHIRO・NESMITH・SHOKICHI・ATSUSHIと歌い繋ぐインタールードと、パフォーマー陣によるアグレッシブなダンスが興奮を煽った「Heads or Tails」から、「I Wish For You」や「時の描片~トキノカケラ~」といった揺るがない名曲たちを通して、そこにいる1人1人の中に息づく大切な記憶をステージに映し出していく。そして、共に育ててきた楽曲で会場をあたためると、AKIRA・TAKAHIROを筆頭とする新生EXILEのターンに突入。SHOKICHIのドラムとNESMITHのギターが熱い産声を上げる中、攻めのEXILEを象徴する「RED PHOENIX」が鮮やかな赤い翼を広げた。全身で“自由”を表現しながら、変幻自在にフォーメーションを変えていくメンバーたち。新生EXILEの変幻自在なフォーメーションでのダンスが印象的な「NEO UNIVERSE」は、14人にとって“青春”そのものだった2022年の思い出に欠かせない1曲となったことだろう。と同時に、TAKAHIROがEXILEの楽曲や歌詞を織り混ぜながら作詞した「BE THE ONE」では、メンバーがフロートに乗ってアリーナ外周を回り、20周年の先も続くEXILEとファンの絆を再確認することとなった。

Rolling Stone Japan 編集部

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