ミーゴスの一員であるラッパー、テイクオフが銃撃に遭い死亡

テイクオフ、2021年撮影(Photo by Jeff Hahne/Getty Images)

米アトランタ出身のヒップホップグループ、ミーゴス(Migos)の一員であるラッパーのテイクオフ(Takeoff)が、11月1日(現地時間)に米テキサス州ヒューストンで銃撃に遭い死亡した。米TMZが報じている。享年28。

事件が起きたのは、現地時間の午前2時30分頃。ヒューストンにあるボーリング場「810 Billiards & Bowling Houston」にて、男性が撃たれたと警察に通報があった。その時、ミーゴスのテイクオフとクエイヴォ(Quavo)はサイコロゲームに興じており、そこでなんらかの原因で口論となり、誰かがテイクオフに向かって発砲。テイクオフは頭を撃たれて致命傷を負い、その場で死亡が確認された。米TMZが入手した現場の映像によると、クエイヴォらは最初テイクオフを動かそうとしたが、その後は叫びながら助けを求めた模様。同じ敷地内にいた他の2人も撃たれて病院に運ばれたが、彼らの容態は不明。クエイヴォに怪我はなかったという。

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ミーゴスは2008年にジョージア州ローレンスヴィルにて結成。叔父のクエイヴォ、従兄弟のオフセットと共にPolo Clubという名前でラップを始め、最終的にミーゴスへと改名した。2011年にデビューミックステープ『Juug Season』を発表し、2013年のシングル「Versace」で広く知られるようになる。同曲はドレイクによってリミックスされ、この2組の数年間にわたる関係を強固なものにした。リル・ウジー・ヴァートとコラボした2016年のシングル「Bad and Boujee」で、彼らの特徴的なライムスタイルである、三連符のリズムで短く言葉を連ねるスタイルを確立。この曲を収録した2ndアルバム『Culture』と共に全米チャート1位を獲得した。その後、2018年と2021年に続編の『Culture II』『Culture III』をリリース。今日のヒップホップを代表するラップグループとして君臨してきた。

テイクオフは2018年にソロアルバム『The Last Rocket』を発表し、一定の成功を収めた。最近はクエイヴォとのデュオとして音楽制作を行い、今年10月に最新アルバム『Only Built For Infinity Links』を発表したばかりだった。

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