男闘呼組メンバーを中心としたバンド、Rockon Social Clubがベールを脱いだ一夜

Rockon Social Club

伝説的復活を果たした男闘呼組メンバーを中心としたRockon Social Clubが2023年3月4日(土)、「Tokyo Records Presents Rockon Social Club Secret Party」をZEPP福岡にて開催した。オフィシャルライブレポートを掲載する。

おそらく世界で一番ロックな“社歌”、「成田商事社歌」のぶっといサウンドをバックに制作担当・寺岡呼人(Ba)、技術担当・青山英樹(Dr)、業務担当・成田昭次(Gt)、そしてDevin Kinoshita(Key)の4人がステージに登場。全員がメガネ姿というシャレも効いている。挨拶がわりに披露した一発目は「Hello! Hello!」。4人の佇まいにタイトなグルーヴ、そして何よりあふれる歓声に“ロックが戻ってきた”という実感を抱かせる。


成田商事

「今日は九州に上陸して福岡支社を立ち上げることができました。でも日本はまだまだ広いのでこれからも社員をどんどん募集していきたいと思います」という成田のMCに続いてノリのいいロックンロールナンバー「社員募集中」をプレイした。歌詞の中にある「はーい!」というところをオーディエンスがコール&レスポンスしていく。ラストは「ボストンバッグ」。昨年9月にリリースした1stシングルで、この歌から始まったと言っても過言ではない大切な曲だ。披露した全4曲、全てで違う表情の演奏を見せたのはさすがの一言。これからの全国展開に向けた期待が一層高まるライブだった。

今回の出演者の中で唯一の女性アーティスト、Little Black Dress。「心に棲む鬼」をSEに登場すると、ドラムのカウントに続いてギターのカッティングが生み出す小気味いいグルーヴに体が揺れる。ギターのMoeが加入した新体制での初お披露目ライブということで、1曲目「リスキードライブ」から全曲新曲でセットリストを構成するという度胸が素晴らしい。

「私たちがなぜ音楽をやっているかというと、皆さんの日常の隙間にある言葉にならない寂しさとかを音楽で発散できるように代弁していきたい、ただそれを一心に思いながらステージに立たせていただいています」


Little Black Dress

最後に披露した「猫じゃらし」は、誰もの生活に寄り添いながら祈るように歌われるバラード。Little Black Dressのアーティストとして、そして新体制としての確かな手応えと未来への鼓動を感じられた。

Rolling Stone Japan 編集部

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