1969年、マディソン・スクエア・ガーデンで二晩にわたりレコーディングされた本作は、彼らの輝ける60年代最後のオフィシャル・ライヴ盤である。ブライアン・ジョーンズが同年の夏に亡くなった後、 3年ぶりに行われた全米ツアーで、彼らへの期待は頂点まで高まった。リマスターが施された3枚組のデラックス・エディションは、当時の栄光をそのままに再現している。ディスク2は、このショーで演奏された5曲を収録したEPで、「プロディガル・サン（放蕩むすこ）」「ユー・ガッタ・ムーヴ」といったカヴァー曲が聴ける。ディスク3は予期せぬご褒美。ショーの前座を務めたB.B.キングとアイク・アンド・ティナ・ターナーの、背筋がゾクゾクするようなパフォ－マンスだ。そして、通なロック・ファンは、最後の贈り物にしびれるだろう。レスター・バングスによるローリングストーンUS版に掲載されたオリジナルのレビューが付いているのだ。
