FOMARE、ライブハウスシーンを背負って立ったCOSMICステージ大トリ

FOMARE(Photo by Azusa Takada)

3月24日(日)に開催された「ツタロックフェス2024」。FOMAREのライブレポートをお届けする。

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1曲目「Lani」から、脳みそが繋がっているのではと思うほど息ぴったりの演奏だった。目配せなしでカマタリョウガ(Gt)のバッキングと阿吽の呼吸でアマダシンスケ(Ba,Vo)の歌が入ってくる。ベースボーカルのバンドの難しいところだが、そこは百戦錬磨。全国25箇所を回る3rdアルバム『be with you』のツアー真っ最中とあり、初っ端から演奏に油が乗りまくっている。

伸ばしからオグラユウタ(Dr)のビートを残して、「群馬のFOMAREです! 小さいライブハウスでも、幕張メッセでも変わらず全員がひとつになれればいいなと思っています!」というアマダのひと言から「80%」へ。コード数発のキメから流れるようにアッパーなメロが鳴り響く。

「あんま怪我人見たくないけど、怪我しそうなやつめっちゃ好きです!」とアマダがさらにオーディエンスをあおると、フロア後方から走ってモッシュピットに加わる観客多数。そのまま「SONG」とアッパーチューンを連発。COSMICステージはこの日イチの盛り上がりを見せる。縦ノリでコンクリートのフロアが揺れるのがよくわかった。

アマダ「ツタロック2回目、COSMICのトリです。今ツアー中で小さいライブハウスを回ってます。これだけの人の前で、何人味方につけられるかわからないけれど、もっとライブハウスに引き込められれば、ライブハウスシーンを変えられると思います」

そう、大事なことを思い出させてくれた。こうした大型フェスに来ると、どこか錯覚してしまう。今目の前で起こっていることが、日本の音楽シーンのすべてなのだと。でもそうじゃない。キャパ100人の小さなライブハウスでも、日々才能あふれるミュージシャンがステージに立っているのだ。FOMAREはキャパ200人の前橋DYVERにも立つし、こうして幕張メッセで万単位の観客の前にも立つ。

ラスト2曲の「愛する人」、「夢から覚めても」で今日いちばんのシンガロングを巻き起こし、「またライブハウスで待ってます!」というひと言を残して終わった35分。サブスクや商業フェス全盛の今、FOMAREがいればライブハウスシーンもなにかが好転するかもしれない。

<イベント情報>

Vポイント presents ツタロックフェス2024
公演日:2023年3月23日(土)、24日(日)
会場名:幕張メッセ国際展示場 9・ 10・ 11ホール
主催:CCCミュージックラボ(株)/ライブマスターズ(株)
企画:CCCミュージックラボ(株)
制作:ライブマスターズ(株)
運営:(株)ディスクガレージ
特別協賛:CCCMKホールディングス(株) / 三井住友カード株式会社
問い合わせ: https://cccmusiclab.com/tsutarock2024

<公式SNS>
Twitter:https://twitter.com/tsutarocklive
instagram:https://www.instagram.com/tsuta_rock_live_official/
Facebook:https://www.facebook.com/tsutarocklive/

Rolling Stone Japan 編集部

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