3月23日（日）に開催された「ツタロックフェス2024」。緑黄色社会のライブレポートをお届けする。【ライブ写真はこちら】抽象的な枕詞を添えて、アーティストをラベリングするのは野暮かもしれない。だがしかし、言わせてほしい。緑黄色社会というバンドは、“現代における希望のひとつ”だと。華やかなサウンドに透き通った歌声、そして奏でられるエネルギッシュな楽曲群。その音楽は空から降り注ぐ天使のはしごのようにブライトで、「ツタロック」においてもオーディエンスの心を温かに照らしていた。
定刻になり照明が一気に点くと、ステージにはすでにメンバーの姿が。テーマパークさながらの演出を前に、胸がときめかざるを得ない。1曲目の「キャラクター」から、すでに会場の熱気は最高潮。フロアで賑やかなクラップが歌ったかと思えば、応援フラッグのように手がはためく。音楽で人はひとつになれるということを、緑黄色社会はオープニングの時点で証明してみせたのである。
その後も、冒険に出るワクワク感の詰めこまれた「Party!!」、透き通ったサウンドにパワフルな歌声が映える「サマータイムシンデレラ」と、自身の魅力を多角的に魅せていく。彼らの表現を熟知した照明演出も相まって、ステージは一段とドラマティック。音が広がっていくのと同時に、足元からライトが昇っていく様なんて、まさに鳥肌ものだ。「フェスの出番で与えられた40分であっても、自分たちの音楽をやるのだ」という心意気が、ステージから伝えられる情報のすべてから溢れていた。
深くブレスを吸いこんだ長屋晴子(Vo)は“こんな僕も このツタロックのヒーローになりたいのさ”とアカペラで伸びやかな歌声を響かせ、キラーチューンの「Mela!」を投下。イントロの時点から、うずうずしていた観客は「待ってました」と言わんばかりである。長屋が「歌える？」と問いかけた際にも、会場には盛大なシンガロングが鳴り響き、MASSIVE STAGE全体で多幸感あるムードを作り上げていた。
――音楽で人々はひとつになれる。
「ツタロック」のステージで緑黄色社会が見せてくれた光景は、紛れもなく希望の欠片だ。
＜イベント情報＞Vポイント presents ツタロックフェス2024公演日：2023年3月23日（土）、24日（日）
会場名：幕張メッセ国際展示場 9・ 10・ 11ホール
主催：CCCミュージックラボ（株）/ライブマスターズ（株）
企画：CCCミュージックラボ（株）
制作：ライブマスターズ（株）
運営：（株）ディスクガレージ
特別協賛：CCCMKホールディングス（株） / 三井住友カード株式会社
問い合わせ：
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