グッドバイ・ブレッド

Rolling Stone Japan 編集部 ｜2011/06/10 00:00

カリフォルニアのベッドルームでノイジーなワンマン・ガレージ・パンクを量産していた悪タレ小僧が、クールな女性ドラマーを含むバンド編成となって放つ、名門ドラッグ・シティ移籍第一作。初期のピンク・フロイドのようなサイケデリアから、回転数を落としたＴ・レックスのような曲まで、ジャケットに写る犬の顔のごとく、だらしなくたわんだロックンロールが並んでいる。いつになくセンチメンタルなタイトル曲に始まり、ファズ・ギターの洪水が押し寄せる後半の展開は圧巻の一言。

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