「俺はゲットーから足抜けしてきたばっかりじゃない/今もゲットーにいるのさ」と収録曲「フーリー・ローデット・クリップ」でライムする50セント。本名(ファースト・ネーム)の“カーティス”をタイトルに掲げたこのサード・アルバムは、「ギャングスタだった男が世界最強ラッパー(=50セント)になるまで」を描いた自伝的内容。つまり、衝撃の告白アルバムだ! 収録曲は、前作『ザ・マッサカー~殺戮の日。』と同様、ハードなナンバーとソフトなナンバーが半々の構成となっている。しかし、ゲストが曲のオイシイところの大半を歌う、というパターンは、今回が初。そのゲスト陣は、ドクター・ドレー、エミネム、エイコン、ジャスティン・ティンバーレイク&ティンバランド、ロビン・シックなキラ星のごとく豪華。特に、メアリー・J.ブライジをフィーチャーした「オール・オブ・ミー」の出来が最も良いかも。だがそうなると、まるでブライジがメインのように聞こえてしまうのだが……

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