プロレス王者とロックスター、二つの夢を叶えたC・ジェリコの素顔

Takuro Ueno | 2017/12/29 18:00

| イッテンヨンでケニー・オメガと対戦するクリス・ジェリコ(Photo=Yoko Yamashita) |

ハード・ロックが好きで、日本の『Burrn!』を読んでカタカナを学んだ

ー あなたはプロレスラーである一方で、FOZZYというハード・ロック・バンドのフロントマンでもありますが、バンド活動のインプットがプロレスにフィードバックされることはありますか?

クリス すべてに関連性があるね。ティーンエイジャーの頃はロックスターになりたかったしプロレスラーにもなりたかった。ハルク・ホーガン、アンドレ・ザ・ジャイアント、ジェイク・ロバーツといった2メートル・150キロもあるようなプロレスラーになれるとは思っていなかったけど、キャラクターは大きくできると思っていた。バンドのフロントマンのような存在のプロレスラーになれたらいいなと考えていたんだ。ポール・スタンレーやフレディ・マーキュリーのようなクオリティを持ったプロレスラーになりたくて、それを実践してみたってわけ。 

1999年からFOZZYを始めたんだけど、プロレスをしててもバンドのフロントマンでも、オーディエンスとつながることには変わりはないから、もしそのつながりを持つことができれば、そして影響を与えることができれば、プロレスも音楽も関係なくそれが自分にフィードバックされる。それは世界どこの国でも同じことさ。日本はこれほどのロックンロールカントリーで、クリス・ジェリコは有名なのに(笑)、まだFOZZYとして来日したことがないんだ! 恐らくロックスターとしてのクリス・ジェリコと、プロレスラーとしてのクリス・ジェリコでギャップを持っているんだと思う。しかし他の国では、アメリカ、カナダ、イギリス、スペイン、ドイツ……どこでもFOZZYは人気なんだ。FOZZYで来日公演を行うことは大きなミッションだと思う。だって「FOZZYいつ来るの? 日本にも来てほしい!」と言ってくれる人はたくさんいるからからね。 

ー 日本人はハード・ロックやヘヴィ・メタルが好きですからね。

クリス 僕は『Burrn!』でカタカナを学んだからね(笑)。日本のファンが何を求めているのか分かっているつもりだから、ぜひ日本でのライブは実現させてみたい。


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Photo=Yoko Yamashita

ー FOZZYではいろいろなバンドと共演していますが、自分が子供の頃に憧れていたアーティストと遭遇することも多いんじゃないですか?

クリス そうだね。キッス、メタリカ、スラッシュ、ダフ・マッケイガン。すべて自分にとって憧れの存在だ。そんな彼らとツアーをまわるのは本当に光栄なことだし、自分自身もやったぞ!という達成感を得ることができる経験だね。 

ー そう考えると、プロレスも音楽も子供の頃に抱いていた夢がすべて叶っているといっても過言ではないですね。

クリス 大きな夢を一つ見るよりも二つの夢を見る、そしてそれがどうやったら叶うかを考えるんだ。インターネットが普及していなくて発信することが難しかった90年代、自分を信じるしかなかった。大事なのは、他の奴らの言うことは聞かず、影響も受けないこと。なぜなら、周りの連中が言うことは大体ネガティヴなことが多いから。「できっこないよ」って言われても、「なぜ? 自分にはできるさ」としか僕は言わなかった。


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