このベスト盤はパティ・スミスのキャリアを2つに分けている。9曲は彼女がニューヨークの扇情的な詩人からパンクロックの指導者へと転身した70年代のもので、9曲は1988年の復帰後のものだ。全米図書賞を受賞した回想録を通じて彼女を知った人には完璧な入門編で、2002年の2枚組アンソロジー『ランド』よりも流れがいい。死について瞑想した「南十字星の下で」や、粗削りなストリングスによるニルヴァーナのカヴァー「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」は、彼女の最高の瞬間のひとつだ。

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