ブリッツェン・トラッパーの6作目で、フロントマンのエリック・アーリーは“世界に取り残されたみたい”と歌っている。疑いを挟む余地はない。このポートランドの連中は、まるでウィルコが『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』でジャンルの壁を打ち破らなかったかのような、90年代のアメリカーナ・ロックをやっている。今っぽさはほとんどないので、彼らが「アストロノーツ」というタイトルのファンク・チューンを繰り出す時、それはほとんど誰かが西部劇でiPhoneを使うぐらいひどいものだ。

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