Rolling Stone Japan 編集部 |2012/01/10 00:00
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昨年惜しまれつつも逝去したアリ・アップが遺した音源をエイドリアン・シャーウッドがまとめた、30年ぶりのラスト・アルバム。デビュー当時の衝撃はないかもしれないが、それは彼らの発明したサウンドが、CSSやM.I.A.といったアーティストを通して、より広く普及したという証拠でもある。動物のように喉を震わせて歌う、アリ独特のフレージングが聴けないと思うと寂しいし、「1分間の沈黙をちょうだい」と言い残したまま、永遠に帰ってこないラストが、聴き手に深い余韻を残す。
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