セバスチャン・グレインジャー&ザ・マウンテンズ

元デス・フロム・アバヴ1979のヴォーカル/ドラマー、セバスチャン・グレインジャーが再始動。バンド時代はギターレスの変則編成でゴリゴリの暴力的な音塊をぶちまけていた彼だが、本作では驚くほど正統派のビッグ・ロックへと変貌を遂げている。重低音の効いた豪快な演奏は、ややバンド時代の面影を残しているものの、より整然として耳馴染みのいいものへ。そして、その上に乗る伸びやかなメロディには、大会場で鳴り響くのにふさわしいダイナミックさが備わった。バラッドやニュー・ウェーブ風の曲もあるなど、その音楽的語彙の豊富さも頼もしい。

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