エレクトロニック・ミュージックを取り巻く状況は、7年前と比べると随分と変わった。ボーズ・オブ・カナダの7年ぶりのカムバック・アルバムには、気味の悪いアンビエントな楽曲、ダウンテンポのゾッとするような楽曲、そして、フューチャリスティックでレトロな楽曲による1時間の内容。ソウルはそれほど詰まっていないが、知性に溢れている。氷河に保存された複雑な芸術品のような佇まいではあるが、冷たい感触の作品である。

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