初期音源集と同時リリースされた、ランタンパレード=清水民尋による2年ぶりの新作。日常に埋もれた一瞬の輝きを掬い取るようなリリックが持ち味だった彼だが、作品を追うごとにその言葉は苛立ちを増していき、本作ではフィルター・ディスコ風のトラックに乗せて、芸人のブラックなひと言ネタのような呟きが、延々と繰り返されている。人によっては不快感をもよおすものだが、紛れもない真実でもある。これまで同様、本作でも散々毒を撒き散らし、救いのような曲で締めくくられるのが印象的だ。

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