バズ・ラーマンとプロデューサーのネルソン・ジョージが語る、オールドスクールなアプローチで描くヒップホップ誕生の物語。
バズ・ラーマンが手がけるNetflixの新シリーズ『ゲットダウン』は、ヒップホップの歴史において未だ知られざる時代を描いた物語だ。1977年のブロンクスを舞台とした、カラフルでクールなグラフィティが満載の本シリーズの主役は、時に恋煩いに頭を悩ませながらも、ブロックパーティから誕生した新たなカルチャーに魅了される、才能に満ちた若き詩人のエゼキエル(ジャスティス・スミス)だ。本作は『ワイルド・スタイル』で描かれた時代からさらに遡り、ソウル・トレインに出演したカーティス・ブロウの『ザ・ブレイクス』のパフォーマンスや、ヒップホップというムーヴメントを一気に拡大させたロバート・フォード・ジュニアの『Jive Talking N.Y. DJs』が世に出る前の、真の意味でのヒップホップ黎明期に焦点を当てる。
生まれ育ったオーストラリアの小さな港町を飛び出し、『ロミオ+ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』等の作品で世界的な成功を収めたバズ・ラーマンは、いかにしてヒップホップの誕生をかつてなくリアルに描いた本作を制作するに至ったのだろうか?