ヒラリー・クリントンと民主党有力大統領候補者たちが集結「21世紀版公民権運動だ、今こそ夢を守る時」

ブラウン・チャペルAME教会(アラバマ州セルマ)で行われた「血の日曜日事件」の周年記念行事でスピーチするヒラリー・クリントン元米国務長官 Julie Bennett/AP/REX/Shutterstock

ヒラリー・クリントンと民主党の有力大統領候補者たちが集結し、米国民に向けて「21世紀版公民権運動への努力を倍増させよう」という力強い主張を展開した。

ヒラリー・クリントンは、民主党の有力大統領候補者であるコリー・ブッカー上院議員(民主党、ニュージャージー州)、バーニー・サンダース上院議員(無所属、ヴァーモント州)、フリアン・カストロや、ジェシー・ジャクソンら公民権運動の指導者らと共に、「血の日曜日事件」の周年記念行事に集結した。同事件は、1965年にアラバマ州セルマで行われていた平和的なデモ行進を、エドモンド・ペタス橋で待ち構えていた警官隊が棍棒や催涙ガスで追い払った事件。同記念行事でインターナショナル・ユニティ・アウォード2019を受賞したクリントンは、「私たちは今、民主主義の本格的な危機的局面を乗り切ろうとしています」とスピーチした。

クリントンはドナルド・トランプ大統領を名指しこそしなかったものの、トランプ政権を厳しく非難した。「同志の皆さん、今、基本的権利、市民道徳、報道の自由、法の支配、真実、事実、良識が危機に晒されています。」

クリントンはまた、有権者の権利が侵されている点についても警告している。「黒人と白人のどちらの候補者も選挙に敗れています。本来獲得すべきだった票を奪われたからです」と述べ、「ステイシー・エイブラムスは、知事としてジョージア州を率いているはずでした」と続けた。さらに、2018年の選挙で“大規模な不正投票”が発覚したノースカロライナ州についても言及した。クリントンは米国民に向け、「21世紀版公民権運動への努力を倍増させましょう」と呼びかけた。

キーノートスピーチを行ったブッカーは、かつての公民権運動と現在とを結びつけ、集まったオーディエンスに向かって「皆さんはセルマを訪れたからには、かつてここで起きたことを思い出し、帰る際には現在の我々が負うべき義務を心に刻むだろう。ただ語るだけでは我々の歴史を称えることにならない。我々が果たすべき義務の中で過去を活かすことで、歴史に敬意を払えるのだ」と語った。

ブッカーはまた、米国民に対して正義を提唱するよう呼びかけた。「今こそ夢を守る時。今こそ米国で再び夢を掲げるべき時だ。これこそ米国を偉大にするために必要なこと。夢を現実のものとできるかどうかは、我々がやるべきことをするかどうかにかかっている。」

大統領選への出馬をほのめかしているシェロッド・ブラウン上院議員(民主党、オハイオ州)は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアにインスパイアされた“労働の尊厳(Dignity of Work)”キャンペーンを展開している。彼はポピュリズムと労働者の権利に基づく政策を主張し、また、有権者の権利の重要性を強調する。「有権者の権利は常に脅威に晒されている。ジョージア州では、知事になるべき候補者から票が奪われた。投票によって我々が起こそうとしていることを恐れる者たちの仕業だ」と彼は言う。

Yahooニュースのハンター・ウォーカーは、同記念行事中に行った公民権運動の指導者であるジェシー・ジャクソン牧師とのインタヴューで、「もしもトランプが1965年の事件当日セルマにいたとしたら、彼はどうしただろうか」と質問した。ジャクソン牧師は「おそらく突撃隊員を出動させただろう」と答えた。

Translated by Smokva Tokyo

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