2019年5月13日に97歳で逝去した伝説の歌手で女優だったドリス・デイ。長年の友人で動物愛護活動の仲間でもあったポール・マッカートニーは、彼女はあらゆる意味で真のスターだった」と、追悼のコメントを発表した。
ポール・マッカートニーが、長年の友人で動物愛護活動の仲間でもあったドリス・デイを偲ぶ声明を発表。伝説の歌手で女優だったドリス・デイは、肺炎のため2019年5月13日に97歳でこの世を去った。「彼女はあらゆる意味で真のスターだった」とマッカートニーは、自身のウェブサイトで表明している。彼女は生涯を通じて、動物愛護活動家でもあった。
女優で歌手だったデイは、早くから動物保護事業を提唱していたことで知られる。特に犬好きだった彼女は、“ビバリーヒルズのドッグキャッチャー”との愛称が付けられるほどだった。彼女は1978年、ドリス・デイ・ペット・ファウンデーション(後のドリス・デイ・アニマル・ファウンデーション)を設立している。
「彼女のカリフォルニアの自宅を訪れると、そこはまるで動物保護区のようで、多くの犬が手厚く世話をされていた」と元ビートルズは書いている。「彼女は思いやりがあると同時にとても愉快なレディだった。僕はよく彼女と笑いあったものだ。彼女の出演した『カラミティ・ジェーン(Calamity Jane)』や『女房は生きていた(Move Over, Darling)』をはじめとする多くの映画作品は全て驚くほど素晴らしく、彼女が演じ、歌った作品は常にヒットした。彼女を失って寂しいが、彼女のキラキラした笑顔とこちらにまで伝染する微笑みは、彼女の残した多くの素晴らしい楽曲や映画と共に、決して忘れない」
2016年に行われたローリングストーン誌のデヴィッド・フリッケとのインタヴューで話題が年齢に及んだ時、マッカートニーはデイを引き合いに出した。「ちょっとばかり知り合いのドリス・デイが、かつて僕に言ったんだ。“年齢なんて幻想よ”ってね。最近彼女の誕生日を祝いながら、そのことを思い出した。年齢はただの数字だとも言う。年を重ねるごとに数字は大きくなっていく。年齢が邪魔にならないのであれば、僕は年がいくつだろうが気にしない。年齢は無視できる。僕はそうしている」